“復刻版”ユニフォームで蘇った<黒いレイバンズ> 記念紙も来場者に配布

(応援スタンドには赤と黒のTシャツが=写真左 スタンドからは約1000人の声援がおくられた=写真右 2025年6月7日午後 王子スタジアムで)

 6月7日のアメリカンフットボールの「レイバンズ50周年記念試合」対京大戦。レイバンズは1試合限りの50周年“復刻版”ユニフォームで臨んだ。スタンドには50年前の創部当時のメンバーや、現役の学生、大学関係者、市民らが応援に駆けつけた。<取材班>

(写真:“復刻版”の黒いユニフォームを身につけた福田主将ら。左肩には記念の「50」をデザインしたロゴが見える 2025年6月7日午後 王子スタジアムで)

 今回レイバンズは、黒いユニフォームを着て試合に臨んだ。今は赤いユニフォームがレイバンズの象徴だが、30周年までは、この黒のユニフォームだった。
 前OB会長の岩崎吉男さん(1981年・工卒)によると、この50周年に合わせて有志から資金を募って約300万円を集め、黒のユニフォームを作って現役選手にプレゼント。「できればこれで試合をして欲しい」と伝えたところ、1試合限りの“復刻版”ユニフォームでの試合出場が実現したという。
 寄付したOB・OGらには黒いTシャツが贈られた。スタンドの約1000人の応援席には、赤と黒のTシャツが入り混じった応援となった。

(写真:樹脂製の50周年記念の応援グッズ)

 今回、記念の応援グッズが作られた。樹脂製で、広げて応援パネルにするもよし。ハリセン状にすると乾いた大きい音が出る。黒と赤を基調にしたリバーシブルのデザイン。

(写真:来場者に配布されたタブロイド版の記念紙)

 またタブロイド版の記念紙も来場者に配布された。半世紀の活動年表やトピック、ユニフォームの変遷を掲載。1990年のリーグ戦では、神戸大と京大が5勝1敗で首位に並び、これに勝つと神戸大が初の甲子園ボウルという大一番となった当時の様子を伝えるデイリースポーツ紙の紙面を再掲。OBら来場者はこの50年の歩みを感慨深く振り返っていた。

(写真:スタジアムには、創部当時のメンバーらOB、現役の学生や卒業生、大学関係者、市民らが応援に駆けつけた)

●OB・OG会会長 今中一雄さん(1985年・工卒)
卒業して40年後にこうしてチームが活躍を続けていることは、ほんとうにうれしい。OBとしてこんな幸せなことはない。(スタンドを見下ろしながら)卒業生、選手の父母だけでなく、学外のファンのみなさんもこれだけ応援してくれていることに感謝です。

●1975年の創部当時のメンバーだった 深江秀和さん(1979年・工卒)
最初は有志でポスターを学内に張り出して、7人ぐらいで始めた。だんだん仲間が集まって、12人で(同好会として)活動を開始した。OBもいなかったので、一橋のOBが監督をやってくれていた。最初の試合は、たしか英知大のグラウンドで、土のグラウンドで泥だらけになって大阪外大と対戦したことを覚えている。(50周年を迎えて)うれしいのひとこと。現役のみんながすごく頑張ってくれている。

●元監督・中田英一さん(1979年・済卒)
創部初期から監督だった一橋のOBが勤務先の転勤で退任したあと、26歳の時に監督に就いた。同好会時代からの夢が甲子園ボウルに出ること。今は、練習場所もクラブハウスも整っていて環境がすばらしい。私たちが生きているうちに、甲子園ボウルに出て欲しい。

●アメフト部OB 中川勝司さん(1983年・営卒)
ほぼ1部に定着しているのは、現役選手、これまでのOBの活躍があってのこと。1部にいるからこそ、(応援の)やりがいもある。できればレイバンズが(多くの学生の)母校愛のベースになってくれればと思う。

●応援団のOB・OGらと応援に駆けつけた 元監督・田中彰さん(1994年・農卒)
2016年に2部に落ちた時に監督をしていた。引き継いだ矢野川さんが、神戸大学らしいチームに仕上げてくれた。ずっと1部で上位につける、そんなチームになれれば、いずれ(強豪校の壁を)突破して、甲子園ボウルに出られるはず。

●副学長 奥村弘さん
こうしてここ(灘区の神戸王子スタジアム)で京大と試合することで、大学全体がまとまることができる。アメフト部は神戸大の中でも有力なクラブの一つ。今後も大学全体を牽引する力としてがんばってほしい。

●孫、娘と一緒に観戦していた女性
小学校1年の孫娘が芦屋のチアダンスラボに参加していて、この試合のオープニングに出演させてもらって、楽しそうだった。いい経験だったと思う。フイールドで若い人が活躍している様子を見て、青春を感じました。若いっていいなと思いました。

●鈴木貴仁さん(済・4年)
知人が試合に出ているので応援に来た。アメフト部は伝統ある部活で、神戸大の誇り。これからも神戸大の看板を背負って頑張って欲しい。

●タッチフットボール部RooksのOG 奥本寿華さん(2005年・発達卒)
夫の故郷、広島県瀬戸田町でレモンケーキの店を起業。フットボール柄のレモンケーキを、アメフト部50周年式典の記念品にしてもらった。今回もこの王子スタジアムでもブースを出店するご縁をいただいた。レイバンズが地域と連携しながら活動していることを参考にさせてもらっている。これからも、神戸大の他の団体といろいろな取り組みをしていきたい。

(写真下:“宿敵”京大との一戦に応援も盛り上がった 2025年6月7日午後 王子スタジアムで)

【訂正】入場者を「500人を超える」としていましたが、主催者発表の数字「約1000人」に訂正します。(2025年6月10日 09:45 編集部)

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