米留学中、渡米予定の学生受け入れへ 授業料など免除、神戸大

 神戸大は6月12日、公式サイトを更新し、「アメリカの大学に在籍する学生もしくはアメリカへの留学を予定している日本人学生および外国人留学生を受け入れる」と発表した。授業料、入学料、検定料は免除。住居も提供するとしている。問い合わせは、神戸大国際交流課までメールで。<編集部>

(写真:国際交流課のある神戸大学百年記念館)

 文書がサイトに掲載されたのは6月11日付で、「本学は、今般のアメリカ政府のハーバード大学をはじめとする留学生への対応を受け、意欲と能力のある学生の学修を支援することといたしました」、「神戸大学では、アメリカの大学に在籍する学生もしくはアメリカへの留学を予定している日本人学生および外国人留学生を、下記のとおり受け入れます」としている。

 受け入れは、学生の状況や希望に応じ検討し、対応するとしていて、授業料、入学料、検定料は免除。住居も提供するとしている。

▽受け入れ対象=学部生・大学院生
▽受け入れ身分=非正規生(科目等履修生・聴講生・研究生)、正規生
▽学費支援=原則として授業料、入学料、検定料不徴収
▽その他支援=原則として宿舎を提供

 問い合わせは、神戸大学学務部国際交流課 メールstdnt-ryusoumu[at]office.kobe-u.ac.jp ([at]は@に置き換え)まで。

 トランプ米政権は5月22日、ハーバード大の外国人留学生受け入れ資格を停止すると発表。新規の入学だけでなく、在学中の留学生も転校しない場合は滞在資格を失うとしたため混乱が広がっている。

 外務省ホームページは、6月6日付で「現在、米国政府による新たな措置が示されるまでの当面の対応として、在日米国大使館においては、学生査証取得のための面接の新規予約を一時的に停止している」と掲載している。

 広島大では交換留学で渡米予定の5人のうち3人は面接の予約がとれておらず、予約が再開されても留学期間に間に合わない可能性もでていると、地元局の広島ホームテレビが伝えている。
 
 一方、岡山大は6月2日、米国の大学や研究機関の在籍者を受け入れる態勢を整えたと発表。地元紙の山陽新聞は東大や京大、阪大なども受け入れ態勢を整えていると報じている。

●神戸大公式サイト=「アメリカの大学に在籍もしくは留学予定の学生への支援について」https://www.kobe-u.ac.jp/ja/announcement/20250610-66733/ (2025年6月11日)

●外務省サイト=「米国の学生査証(ビザ)の発給状況を巡るQ&A」https://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/pagew_000001_01702.html (2025年6月6日)

●広島ホームテレビ=「米トランプ政権“留学生受け入れ制限”県内の学生も…広島」https://www.home-tv.co.jp/news/content/?news_id=20250613306925 (2025年6月13日)

●山陽新聞=「岡山大 米の優秀な研究者受け入れ トランプ政権 科学分野予算減受け」https://www.sanyonews.jp/article/1733999 (2025年6月2日)

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