前日、奈教大に破れて１敗で迎えた近畿学生野球秋リーグの第３節２回戦。神戸大硬式野球部は４-１で相手を破り、ポイント１５で首位をキープした。「応援デー」のこの日の試合は、勝利の応援歌『燃ゆる想い』がスタンドに響いて締めくくられた。＜取材班＞

●近畿学生野球２部秋季リーグ　第３節２回戦
　神戸大 １０２ ００１ ０００＝４
　奈教大 ０００ ０１０ ０００＝１
　（９月２１日　＠くら寿司スタジアム堺）

　前夜の雨も上がり、日差しは強いものの秋らしい風がそよぐ「くら寿司スタジアム堺」。前日まさかの敗北で迎えた奈教大との第２戦だ。
　気を引き締めて臨んだ1回表、２死１、２塁で打席に立った５番保田（海１年）がショート方向のヒットを放って神戸大が先制点をあげた。

　３回表には、３番有本（農２年）の２塁打、つづく米田（海２年）のヒットで１アウト２、３塁の場面。またも５番保田が二右間にタイムリーを放って２人がホームを踏み、３−１と点差を広げた。

（写真：３回表　保田のタイムリーで有本、米田がホームを踏んでさらに２点を加える　2025年9月21日午後　堺市中区の「くら寿司スタジアム堺」で）

　６回表、１死２、３塁で、１番伊藤（営４年）の犠飛でダメ押しの１点を加え、神戸大は４−１で奈教大を突き放し、前日の雪辱を果たした。

（写真：３回表　伊藤の犠牲フライがダメ押しの４点目を加えた）

　神戸大のこれまでの対戦成績は５勝１敗。２部リーグは、勝つと勝ポイント３、引き分けで１がつくため、神戸大はこれで１５ポイント。
　このあと、第４節は大阪大谷大（２１日試合終了時点で３位、ポイント７）、最終節は大阪観光大（同２位、ポイント１２）との対戦。２部での優勝、そして１部昇格という悲願の前には、手強い相手が待ち受けている。

《２０２５年秋季２部リーグの戦績》
神戸大◯４―０●大成学院大（９月４日）
神戸大 ＜中止＞ 大成学院大（９月５日）
神戸大◯９―６●阪　大（９月１２日）
神戸大◯６―３●阪　大（９月１３日）
神戸大◯６―３●大成学院大（９月１８日）
神戸大●２―３◯奈教大（９月２０日）
神戸大◯４―１●奈教大（９月２１日）
神戸大　　―　　大阪大谷大（９月２５日）
神戸大　　―　　大阪大谷大（９月２６日）
神戸大　　―　　大阪観光大（１０月２日）
神戸大　　―　　大阪観光大（１０月３日）

《２０２５年秋季２部リーグの順位（途中経過）》９月２１日現在
１位　神戸大　１５ポイント
２位　観光大　１２
３位　大谷大　　７
３位　奈教大　　７
５位　阪　大　　６
５位　太成大　　６

　　　　　◯　　　　　　　　　　◯

　この日は、スタンドに応援団が入る「応援デー」。日曜日も重なって、硬式野球部のＯＢや、選手の家族ら約７０人がスタンドに駆けつけ、応援団と控えの選手３０人もあわせて、約１００人の声援が球場にこだました。
　勝利を決めた直後には、全員が立ち上がって歌う応援歌『燃ゆる想い』が、「くら寿司スタジアム堺」のスタンドに響いた。

（写真：スタンドの声援が神戸大の首位キープを後押しした　堺市中区の「くら寿司スタジアム堺」で）

＜伊藤 翼・主将の話＞
　きのうは、走攻守ともに（相手の流れに）はまってしまって、自分たちの悪いところが出た。きょうは、配球もポジティブに、バットも強く振る積極性で攻めて勝つことができたと思う。このあとの第４節、５節は優勝争いの絡む試合になる。気力と粘りで勝っていきたい。自分たちの野球をして、チーム一丸で臨みたい。

＜中井明則・監督の話＞
　昨日の敗戦で、アタマを整理して、ハートを新たにベストを尽くせと発破をかけて臨んだ。負けを引きずらずに試合ができたことを忘れないでほしい。
　このあとの大谷大戦以降は、一戦ごとに必勝だ。向こうも必死に負かしに来るだろう。エースを崩し、ていねいに守って３点をもぎとる。そんな覚悟でいきたい。

（写真下：試合後、１勝１敗で奈教大戦を終えほっとした表情の神戸大ナイン）

（写真下：「応援デー」のこの日、内野スタンドを巻き込んで声援を送る応援団　2025年9月21日午後　堺市中区の「くら寿司スタジアム堺」で）

【訂正】一部見出しに「第4節」とあるのは「第3節」の誤りでした。神戸大はこのあと9月25日から第4節大阪大谷大（21日終了時点で3位・ポイント7）と、10月2日から最終節大阪観光大（同2位・ポイント12）と対戦し、2部優勝、そして1部昇格を目指します。（2025年9月22日 05:15　編集部）

了