ビジネス学生コンテストが万博で 実現可能性やアイデア性競う

 SDGs未来ビジネス学生コンテストが、10月4日に万博会場内のフューチャーライフヴィレッジで開催された。神戸大や関学など8つの学生チームがビジネスアイデアを発表し、実現可能性やアイデア性を競った。新しい部活事業や、未利用魚からバイオプラスチックを製造するシステムなどが提案された。<篠原大晴・奥田百合子>

(写真:ビジネスコンテストの参加者。 2025年10月4日16時43分撮影)

 10月4日の15時から、万博会場内にあるフューチャーライフヴィレッジで、SDGs未来ビジネス学生コンテストが開催された。

 神戸大の藤澤正人学長は、開会の挨拶で「(コンテストは)2023年から神戸で行っているが、老若男女が来られるので、今年は万博会場で披露させてもらうことにした。アイデアは、最終的に社会実装をできて、良いものとして世の中に貢献できるものにしていかないといけない」と話した。

 神戸大や甲南大、関学の9つの学生チームが出場予定だったが、1チームが欠席となり、8つのチームがビジネスアイデアを発表した。各チームが、5分間のプレゼンテーションを行い、最後にアイデアに込めた思いを述べた。

 オンラインでも同時配信され、約1か月、アーカイブが残される予定だ。

(写真:FarewellCareのメンバーたち。親の死亡に関する行政手続きのオンライン自動化事業を発表した)

 神戸大のSpoonalの有馬さん(発達環境学研究科・1)は、自身の出産後に食の課題を感じるようになった経験から、体調に合わせたスープを提案して個包装の顆粒で提供するパーソナライズ社食サービスを提案した。

 関学のN&K Projectは、石炭燃料を利用している中小企業をターゲットとして、バイオコークスを用いて脱炭素化を目指すシステムを発表した。

 実現可能性が高いアイデアに送られるリアルインパクト賞は、「次世代のブカツ創出事業」を提案した神戸大のPlastruclubが受賞した。全国で部活動の地域移行が進むなか、中学生を対象として、Z世代の価値観に合わせた新しい部活動の機会を提供するサービスを提案した。

 ワクワクするようなアイデアに送られるフューチャーアイデア賞は、未利用魚からバイオプラスチックを製造するシステムを提案した神戸大学リスクマネジメント研究室が受賞した。見た目や規格などの理由により、年間の水揚げ量の約3割が未利用魚となっており、これらを活用してバイオプラスチックにするシステムを提案した。

 閉会の挨拶で、関学の成田副学長は「もっているアイデアを発信していくことが大事。これを一つのステップとして、さらに大きく芽を伸ばし、実現を目指してもらえれば」と激励を送った。

 コンテストを終えて、藤澤学長は、「ビジネスにしっかり結びつくように、もっと色んな人の知恵を借りて頑張ってほしい」と話した。

 吹田市から来た、参加者の飯塚さんは「展示をたまたま見つけて立ち寄った。持続可能な世界のために、若い皆さんがSDGsに関心を持って意見を寄せ合って努力しているのが印象に残りました」と話した。

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