神戸大が、大阪・関西万博フューチャーライフビレッジ(以下、FLV)で10月6日(月)まで開催されているフューチャーライフエクスペリエンスにブース出展している。学内ビジネスコンテストを勝ち抜いた学生チームの事業のほか、神戸大の最先端研究のパネルも展示されている。10月4日(土)には大阪・関西万博FLV内で「SDGs未来ビジネス学生コンテスト2025」が開催される予定だ。<篠原大晴>

(写真:神戸大のブースの様子。 2025年10月1日撮影、以下すべて万博会場FLV内で撮影)
フューチャーライフエクスペリエンスの期間展示では、「未来の食」「未来の文化」「未来のヘルスケア」を中心に日々の暮らしに近い分野の展示や発表を行い、未来の暮らしを提案する展示が9月30日から10月6日まで実施されている。神戸大もブースを出展していて、「SDGs未来ビジネス学生コンテスト」で優秀な成果を残した学生チームや、産学連携における神戸大の最先端研究に関するパネル展示などを実施している。

(写真:フューチャーライフエクスペリエンスの期間展示が行われているFLV。2025年10月1日撮影)
今回の展示は7月2日から6日までに開催された日本国際芸術祭/大阪・関西万博展の本格開催だ。今回の展示では、前回行われた津田研究室と杉本准教授ら、神戸大起業部のチーム・HIMや同部のチーム・SkinNotesのパネル展示のほか、津田研究室がレゴで模した未来の神戸・大阪の街や株式会社Scaleoutの紹介も加えられた。

(写真:津田研究室が目指す未来の街を模したレゴ。2025年10月1日撮影)
津田研究室の津田明彦准教授(光オンデマンドケミカル株式会社 社長)が取り組んでいるこの「光のものづくり」という事業は、神戸市や大阪市と連携し、下水や廃棄物から発生するメタンをバイオガスとして活用し、バイオホスゲンという光を当てることで衣料品や医薬品にアップサイクルする仕組みだ。現在はポートアイランドを中心に実証実験段階まで進んでいる。
津田准教授は「下水処理場を光ものづくり工場にするという僕たちが描くこの社会が複数個所で実現することがめざすところです」と展望を述べた。
津田研究室の学生で、会場で解説をしていた川口健慎さん(理・4)は「規模を大きくして工業化につなげていきたい」と話し、白川大翔さん(理・4)は 「もっと実用化というところに力を入れて、スケールアップに取り組みたい」と展望を述べた。

(写真:左から川口さん、津田准教授、白川さん。2025年10月6日撮影)
Scaleoutのアハマドさんによると、このアイディアはアフリカでロボットが自動でペットボトルを回収し、”WELL WASTE WAY”と名付けた新たなリサイクルで新たな製品にするという取り組みだ。今回の展示を通じて、「どうやって環境をよくしていくかを考えてもらいたいし、この取り組みを通じて新たなパートナーシップを見つけたい」と展望を述べた。

(写真:Scaleout社長で荻野浩司さん(工・92年学94年院卒)(左)とJICAから同社にインターンしているアハマドさん(右))
神戸大のブースは前回に比べ広く、職員によると「みなさんに、より展示に興味を持ってもらえるような配置にし、ブース各所にうりぼーぬいぐるみを設置しました」とのこと。
さらにSDGs未来ビジネス学生コンテスト2025が、FLE(フューチャーライフエクスペリエンスの略)ステージで10月4日(土)の15時半~16時半に開催される。YouTubeで同時配信され、アーカイブも公開される予定だ。
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