神戸大宝生流能楽部が「復活10周年記念自演会」を香里能楽堂(寝屋川市)で行った。約50人の観客が来場、能『祇王』のほか舞囃子、仕舞、狂言などが披露された。<編集部>
宝生流能楽部は、1983年卒の部員が卒業したあと活動が途絶えていたが、2016年に活動を再開。復活10年を記念した自演会が、香里能楽堂で行われた。
会場には、部員、O Bのほか、その家族や他大学の能楽部O Bら、約50人が来場した。
見どころは、二人舞の能『祇王』。約1時間10分ほどの全曲が上演された。
面をつけての二人舞は、視界が狭いため舞台の上での所作が難しいと言われるが、シテ三宅沙和さん(理・3年)、ツレ武野茉那さん(同)が演じ切った。
途絶えた活動を10年前に再興したのは、伊藤静夫さん(1967年・済卒)と堀口雅一さん(1974年・営卒)。
堀口さんによると、2015年春に新入生の入学手続きの会場でO Bがビラを配ったものの、全く受け取ってもらえず、新歓作戦はうまくいかなかったという。
翌2016年には、京大宝生会や甲南女子大能楽部の現役部員にビラ配りを頼んだところ、ようやく反応があり、部員が入ってきて「復活」に成功したという。
入部者のほとんどが初心者で、今回の演目も重要無形文化財の辰巳満次郎さんの数度にわたる稽古を受けて、鍛えられたという。
現在、宝生流能楽部の部員は1年生1人、2、3、4年生が各2人、それに大学院生1人の8人の部員がいる。
(画像下:宝生流能楽部復活10周年自演会の告知画像 Xより)

了
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