10月25日に第19回神戸大学ホームカミングデイが開催された。全学式典で藤澤正人学長は、卒業生の高市早苗さんが内閣総理大臣に就任したことについて触れ、「神戸大学としてこの上なく誇らしく思う」と祝意を示した。工学研究科准教授の大西鮎実さんが人間とウェアラブルコンピュータをテーマに講演。午後には各学部の企画や留学生ホームカミングデイなども催された。学生団体による模擬店など、子どもたちが楽しめる企画もあった。<川﨑成真>

(写真:第19回神戸大学ホームカミングデイの全学式典会場となった出光佐三記念六甲台講堂前には卒業生が集った 2025年10月25日 13時16分撮影 画像の一部を加工しています)
第19回を迎えた神戸大学ホームカミングデイが10月25日に神戸大で開催され、東京・千代田区の神戸大学東京六甲クラブと、全国の卒業生にオンラインで配信された。ホームカミングデイは、大学の主催で年に一度、卒業生や教職員が集まる機会として設けられている。
午前は、出光佐三記念六甲台講堂で全学式典が行われた。
神戸大学交響楽団の演奏がオープニングを告げたあと、藤澤正人学長が登壇。あいさつの冒頭で、1984年に経営学部を卒業した高市早苗さんが内閣総理大臣に就任したことについて触れ、「この快挙は、神戸大学としてこの上なく誇らしく思うとともに、心から謹んでお祝い申し上げたいと思います」と祝意を示した。
続いて登壇した坂井信也・校友会会長は、自身がかつてオーナーを務めていた阪神タイガースに絡めた話を交えて会場の雰囲気をやわらげた。
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(写真;開会挨拶をする藤沢学長。2025年10月25日10時28分、六甲台講堂で)
また、工学研究科で准教授として活躍する大西鮎実さんが「人間とウェアラブルコンピュータの共進化」というテーマで講演。
ランニング時の膝の動きを計測するサポーターや疲労度に応じて視力を補正する眼鏡など、自身が研究しているウェアラブルデバイスについて紹介。
「こういった研究ができているのも、神戸大学で学問の基礎とか研究の姿勢を教えてくださった先生方や大学を支えてくださる職員の皆様、そして日々関わっている皆様のおかげ」と謝意を示し、「もっと人の生活を豊かにするようなウェアラブルデバイスを作って、研究をして、それを世の中に発信して神戸大学に貢献していきたいと考えています」と今後の意気込みを語った。
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(写真:「人間とウェアラブルコンピュータの共進化」をテーマに講演する、工学研究科准教授の大西鮎実さん。2025年10月25日10時51分、六甲台講堂で)
講演のあとに、神戸大学起業部の学生による活動報告や宝生流能楽部が舞と謡を披露、応援団総部による演舞披露が行われた。
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(写真:起業部による活動報告の様子。2025年10月25日11時31分、六甲台講堂で)
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(写真:宝生流能楽部による舞と謡。2025年10月25日11時38分、六甲台講堂で)
六甲台第1キャンパスの本館やその周辺では、神戸大学ベルカンの学生らが子供向けのお化け屋敷などのアトラクションや模擬店を出店した。この企画に携わった学生は、「いっぱい人が来てくれて嬉しい」と笑顔を見せた。このほか、地域密着型サークル「にしき恋」による黒枝豆販売や災害ボランティア団体の写真展示も行われた。
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(写真:テントでは物品販売も行われた。2025年12時3分、六甲台本館付近で 画像の一部を加工しています)
午後からはそれぞれのキャンパスで学部別に企画が行われたほか、留学生ホームカミングデイや国際交流パーティーONE KOBE FAMILYといったイベントも催された。
社会科学系5部局の学部企画では、神戸大落語研究会の創部60周年を記念した落語会が行われた。

(写真;神戸大学ベルカンが出店した模擬店には家族連れの卒業生らの姿も。2025年10月25日12時5分、六甲台本館前で 画像の一部を加工しています)
▽配信映像アーカイブ(大学公式サイト)=https://www.youtube.com/live/z26izHkM-QA
▽関連記事=「落語研究会、現役・OBそろい踏みで落語会 創部60周年祝う」(2025年10月25日)
了
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