関学大に0-44で完封負け レイバンズ、全日本選手権出場ならず

 2025関西学生アメリカンフットボールリーグの第6節が10月26日、たけびしスタジアム京都で行われた。神戸大は関学大に0-44で完封負け。全日本大学アメリカンフットボール選手権出場を逃した。次戦は11月9日(日)の関西大戦。この試合が最終戦で、4年生の引退試合になる。<久保田一輝、川崎成真>

▼2025関西学生アメリカンフットボールリーグ(Div.1) 第6節
     1Q 2Q 3Q 4Q 合計
 神戸大  0  0  0  0= 0 
 関学大 14 17 10  3=44 
 (@たけびしスタジアム京都)

 試合前の時点で3勝2敗のレイバンズは、全日本大学アメリカンフットボール選手権出場に向けて、強豪関学大に挑んだ。立命大が5勝0敗。関学大と関西大が4勝1分で並んでいた。3勝2敗の神戸大が全日本選手権に出場するためには、絶対に負けられない試合だった。

 第1Q、序盤から関学大のランを止めることができず、何度もファーストダウンを更新される。残り1ヤードまで攻め込まれると、そのまま押し込まれ先制のタッチダウンを許す(0-6)。PAT(Point After Touchdown)も決められ、0-7となる。

(写真:関学大のランを止めることができなかった 10月26日午後 たけびしスタジアム京都で撮影)

 終盤にも、残り3ヤードからランで押し込まれ、2本目のタッチダウンを許す(0-13)。PATも決められ、ゲームの主導権を握れないまま、0-14で第1Qを終える。

 第2Qも、関学大に押される展開に。ランを止めることができないまま、残り2ヤードから押し込まれ、この試合3本目のタッチダウンを許し(0-20)、PATも決められ、0-21となる。

(写真:第2 Q、この試合3本目のタッチダウンを許す)

さらにタッチダウンとフィールドゴールを決められ、0-31で前半を終える。

ここから後半に修正するのがこれまでのレイバンズだったが、この試合はそうはいかなかった。
オフェンスは、QBからのパスがインターセプトされる場面が第3Qにも第4Qにもあった。ランを選択すればブロックされ、パスを選択してもつながらないという展開だった。

(写真:#2 QB 宮田幸太郎)

 ディフェンスは、第3Qにタッチダウンとフィールドゴールを1本ずつ許し(0-41)、第4Qにもフィールドゴールを許す(0-44)。前節の立命大戦では、前半に24失点しながら、後半を無失点に抑えるという修正力の高さを見せたが、この日はそうはいかなかった。

(写真:神戸大のディフェンス ランを止めることができなかった)

 レイバンズは終始圧倒され、関学大に0-44で完封負けを喫した。このため、レイバンズの全日本大学アメリカンフットボール選手権出場はなくなった。
 全日本選手権には、立命大、関学大、関西大の3校が出場する。次戦は11月9日(日)の関西大戦。この試合がリーグ最終戦で、4年生の引退試合になる。

(写真:福田勘太主将 試合後のハドルでは目に涙を浮かべる場面もあった)

<福田勘太主将の話>
――試合を振り返って
実力で負けたというところが一番大きい。自分たちがしたかったことが何もできなかった。

――関学大と神戸大の違いは
人(メンバー)もあるが、勝つという気持ち自体が負けていた。

――次の関西大戦に向けて
僕らのトーナメント出場は無くなってしまったので、僕らが1年間作りたかったチームを集大成として出して、関西大に勝って、3強にも勝てるんだということを次の後輩たちに見せて、自分らの代は引退できたらと思う。

<矢野川源監督の話>
――今日の試合を振り返って
完敗です。もちろん関学大がすごく強かったんだけれども、僕らが本当にいい準備ができて、2週間前の試合より強くなって臨めたかというと、そうじゃなかったのかなと。準備が足りなかった。

――関学大との違いは
1プレー1プレーの質。普通のプレーを、僕らが70点のプレーをするところを、(関学大は)90点、100点のプレーをする。メンバーが変わっても繰り出してくる。そこのレベルの差を感じた。

――そこが3強と神戸大の違いか
そこ(普通のプレーの質)のベースのところがすごく上にあるのが3強。そこを何とかひっくり返そうと、いろんな準備をして臨むのですけども…。

――次のリーグ最終戦に向けて
うちのチームは学生が中心となってやっているチーム。4回生がリーダーとなってチームを作り上げてきたので、とにかく4回生に悔いのないように、自分たちがこういうチームを作りたかったというところを実現してほしい。

なお、この試合は50周年を記念して、復刻版黒ユニフォームを着用して行われた。

<レイバンズの今季の成績 3勝3敗> 10月26日現在
●神戸大 10―23 近大
○神戸大 20―18 京大
○神戸大 24―21 甲南大
○神戸大 21―10 同志社大
●神戸大 16―24 立命大
●神戸大  0―41 関学大

<レイバンズの今後の試合日程>
▽11月9日(日) vs関西大 11:00~
 @万博記念競技場      
この試合がリーグ最終戦。4年生は引退試合。

<2025関西学生アメリカンフットボールリーグ(Div.1)> 10月26日現在
立命大  6勝    (全日本大学アメリカンフットボール選手権 出場決定)
関学大  5勝1分  (同)
関西大  4勝1分1敗(同)
神戸大  3勝3敗
近大   3勝3敗
京大   2勝4敗
甲南大  0勝6敗
同志社大 0勝6敗

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

月別アーカイブ

本誌誌面PDFアーカイブ

サークル・部活総覧

  1. 神戸大のサークル・部活のツイッター・アカウントを探せるぞっ!クリックすると、『神大PORT…
  2.  神戸大学の文化系のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報…
  3. 神戸大学のスポーツ系のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随…
  4. 神戸大学の医学部のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随時更…
ページ上部へ戻る