深江キャンパスの白鴎(はくおう)寮の建て替え説明会が1月末に開かれ、寮生は「来年3月の退去」を通知された。関係者によると、「12月に決定した」という急な話で、入寮者からは不安や不満の声があがっているという。<編集部>

(写真:深江キャンパスから徒歩10分の白鴎寮)
●新寮に建て替え 土地の一部は民間業者に貸し付けて「有効活用」
深江キャンパスの白鴎寮が建て替えられることになり、1月末に寮生への説明会が行われた。
大学側の説明資料によると、白鴎寮と同じ敷地内の国際交流会館をすべて取り壊し、200人規模の完全個室の学生寮を建築するというもの。土地の一部は民間業者に貸し付けて、「有効活用する」としている
具体的には、今春以降寮生の募集は行わず、2027年3月に全員退去。同年4月以降に民間業者による設計、建物解体、新築と進み、2030年4月以降に「新・白鴎寮」への入居開始予定というスケジュールが大学側から示されている。現在入居している学生は、学部在学中は戻れないことになる。
●「卒業まで寮生活できると思っていたのに」
入居している寮生によると、昨年12月に寮自治会への説明があるまでこの計画は学生側には知らされておらず、このまま卒業まで入居できると考えていたという。「2027年3月までは現状通りの寮生活を送ることができる」、と大学側は説明しているが、結局、卒業までに退去し、新たに住宅を探すことになる。
●「他の寮への転寮は約束する」と大学側 民間への転居はどうなる?
大学側は、「転寮」の希望者には、「住吉寮、女子寮など既存の学生寮に入ることはお約束します」「引っ越しに伴う荷物の搬送は大学側が費用負担する」と説明しているが、民間のアパートなどに引っ越す場合の費用負担や補償については具体的な説明はなかったという。
●「もっと早く知らせてほしかった」
説明会に出席した学生など関係者によると、退去まで1年2ヶ月前になっての通告に、大学側の担当者も「12月に決定した。私たちも驚いている」と説明したという。
解体工事が早まった理由のひとつに、「(物価や建築費が高騰している折に)建築費を安くするということがある」という大学側の説明に、「どうして私たちが負担を強いられることになるのか」と不満の声があがったという。
「4年分払った寮の自治会費はどうなるのか」「他の寮に移る以外の選択を取るものにはどのような支援があるのか」「移動するものへの補償はきちんとしてほしい」などの、不安や不満の声が出ているというが、具体的な支援策や補償については示されていないという。
●8月のインスタには後期入寮の案内が出ていたのに
2月6日現在、大学の公式サイトの「学生支援」のページには深江地区の「白鴎寮」「国際交流会館」の説明は掲載されたまま(https://www.kobe-u.ac.jp/ja/campus-life/student-support/dormitory/hakuo/)。入寮説明のページには、「※白鴎寮は建て替え工事期間に入りますので、令和8年4月以降当面の間、新規募集は行いません」と付記されている。
寮のインスタグラム(https://www.instagram.com/hakuoryo_kobeuniv/)には、2025年8月1日付で「後期入寮についてのお知らせ」が掲載されていて、この時点では大学の担当部局も寮自治会側も、「建て替え」「退去」については全く想定していなかったことがわかる。

(写真:木々の緑や中庭が広がる敷地)
●1954年建築、2001年に改築 個室4部屋で1ユニット
東灘区の浜手にある白鴎寮は、元々は1954年(昭和29年)の建築で、当初は船員を目指す神戸商船大の学生たちのために建てられた。
神戸大サイトによると、現在の白鴎寮は神戸大と統合した2003年より前の2001年から02年に改修・改築された鉄筋コンクリート造の3〜6階建。男子232人、女子32人を収容できる施設で、個室4部屋が1ユニットになっていて、トイレは各々の部屋にあり、風呂、キッチン、冷蔵庫、洗濯機、テレビなどは共有スペースに。家具・家電は備え付けになっている。
●寄宿料は月額5900円、共益費1万2000円
部屋の造りや築年数の違いもあるが、寄宿料は、住吉料・国維寮など他寮が1万8000円なのに対して5900円と安い。そのほか、共益費1万2000円(他寮は5000円)、自治会費200円が月々必要。入寮時に3万円の徴収金がある(他寮も同額)、自治会費200円が月々必要。入寮時に3万円の徴収金がある(多他寮と同額)。
深江キャンパスには徒歩10分の便利さだけ。深江キャンパスには徒歩10分の便利さだけに、あと1年ほどで退去と通告された寮生は、東灘区内の山手にある住吉寮・女子寮などに引っ越すか、民間のアパートを探すかを迫られることになる。
6月から7月に入寮者に「転寮か退寮して民間賃貸に引っ越すか」などのアンケートをとるとしている大学側は、その前には支援プランを示したいとしているが、一番近い住吉寮だと、深江キャンパスまで約3.5キロ、標高差は175メートル(ビル40から50階分)。一方、深江駅近辺のワンルームマンションの相場が月6万円前後。
寮生にとっては、悩ましい選択に直面することになる。
参考サイト=神戸大学学生広報チーム「もうすぐ新生活の季節! 神戸大学の寮を取材」(2025年3月6日)(https://note.com/kobeu_stu_pr/n/n9c3e576cdbe1)
了
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