2015年まで42回にわたり開かれた夜通しの学祭「厳夜祭」をテーマに約10万字の卒業論文を執筆した。15年に実行委員長として開催継続のために大学と交渉。「納得させることができなかった」悔しさを胸に、祭りの独特さを言葉にしようと論文に仕上げた。
夜間学生の学祭として定着していた祭りは00年代後半、夜間学生の減少を受け、昼間の学生も運営に参加し人気行事として続いた。しかし夜間学生がゼロになると大学がそれまでの形式での開催を認めず14年を最後に単独開催を終了。翌年は六甲祭ステージ企画としての開催に縮小された。
研究では過去のパンフレットを読み込み、歴代の実行委員らにもインタビュー。出店団体の色の出しやすさや、地域とのつながりの強さ、祭りに関わる人々の距離の近さなど、祭りの特殊性を分析した。
厳夜祭での卒論執筆は「最後に祭りに関わった者としてやらなくては」と15年から考えてきた。書き切れなかったことも多いが「一つ区切りを付けられた」と感慨深げだ。
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