国際文化学研究科の山本真也准教授(比較認知科学)とリングホーファー萌奈美研究員は、ウマが自分で解決できない問題に直面したとき、人に助けを求める行動を取ると明らかにした。
馬術部の協力を得て行った実験では、まず実験の補助者が、ウマにニンジンを見せながらウマの届かない場所に置く操作をする。ウマの行動が操作の前後で変わるかどうかを見た。
すると操作後の方が、飼育員を押したり触ったりする要求行動が顕著で、ウマが問題を解決できないとき人を頼ることが示された。
さらにニンジンを置く場面を飼育員が見たかどうかでの違いも観察。見ていない飼育員には、より強い要求行動を示し、人の知識状態によってウマが行動を変えることも分かった。
家畜化され、人とのコミュニケーション能力が発達する過程で高度な認知能力を身に付けたとみられる。
今後はウマ同士や、人からウマへのコミュニケーションも研究したいとしている。
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