海事科学部主催の第14回深江祭が5月27、28日に深江キャンパス(東灘区)で開かれた。今年は神戸開港150周年、海事科学部創基100周年の節目に当たり、「新航」をテーマに。毎年恒例のステージ企画や海事科学研究科の練習船「深江丸」(449トン)を使った体験航海を行い、来場者に海の魅力をアピールした。
会場には多数の模擬店が出店し、たこ焼きやかき氷に加え酒類も販売した。焼きそばを売った白鴎寮南寮生の奥山拓志さん(海事・1年)は「100円という安価で販売できるのは努力の成果。先輩らからも資金をもらっているので売り切りたい」と笑顔で話した。
◆海の漢決定戦
27日には最も海の似合う学生を決めるステージ企画「海の漢(おとこ)決定戦」があり、10人が出場。ステージ上で、ジェスチャーゲームや大喜利対決で競い合った。
大喜利対決では出場者が解答権を得るために、腕立て伏せやダンスで司会者にアピール。全力で挑む姿に観客も盛り上がった。
優勝したのは宮崎慎文さん(工・1年)。ジェスチャーゲームでは自由の女神像になり切るなどして笑いを誘った。賞品として神戸ビーフ。「賞は嬉しいけど大切な何かを失った」と冗談交じりに感想を漏らした。
◆体験航海
28日の深江丸の体験航海は、各回200人の定員で3回行われ、各回とも学生や家族連れでほぼ満員。波も穏やかで涼風と青空の下、1時間半にわたり海の旅を楽しんだ。深江祭ではほぼ毎年体験航海を実施。普段、深江丸は学生の実習に使われ、松山や鹿児島まで行くこともあるという。
午後1時からの2回目の航海では、深江キャンパスの船着き場から南進し約10カイリ(19キロメートル)沖合まで出た。出航時には3度の大きな汽笛の音に歓声が上がった。阪神高速道路湾岸線の橋をくぐると、西に六甲アイランドが見え神戸の港湾を海から望める。船内には計器や海図が並び乗客が興味深げに見入った。
航海の途中には舵取りの体験も開催。子どもらが同研究科の教員の手助けを受けながら、操舵輪を回した。神戸市東灘区の男子児童(小学4年)は「(舵取りは)楽しかった」と笑顔。父親も「めったにできない体験をさせてもらいありがたい」と話した。
◆芸人ライブ
お笑い芸人によるライブ(28日)では、女性漫才コンビ「Aマッソ」、海外ドラマの物まねコントを得意とする2人組「どきどきキャンプ」と、ハイテンションな自己紹介で有名なサンシャイン池崎さんが登場した。
池崎さんが客をステージに招き、一緒に大声でギャグを叫ぶ一幕もあり会場は大いに盛り上がった。
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