国際文化学部食堂内のカフェリアとパンショップの営業が1月末に終了した。利用客の減少やパン焼き器の故障が原因だという。改装され、現在は飲食スペースとなり、食堂の一部として丼・カレーの販売を行っている。
カフェリアではオムライスなどの軽食とクレープなどのデザートを、パンショップではサンドイッチや焼きたてのパンを販売していた。過去には一日にパンが千個以上売れた時代もあった。しかし近年は定食など、栄養バランスがあり量も取れる食事を選ぶ学生が増えたことで、徐々に売り上げが落ち10年間で約3分の1まで低下した。
国文食堂は神戸大で最も混雑する食堂の一つだが、カフェリアとパンショップは昼時でも客がほとんどいなかった。存続を疑問視する声もあったが、長い歴史を持つため廃止に踏み切れなかった。しかし2台あったパン焼き器のうち1台が昨年6月頃に故障したのを契機に、営業終了を決断。
「食堂としては残したかったが、今後の売り上げが見込めない以上仕方ない。今は食堂全体の混雑緩和に貢献できているのでは」と語るのは神戸大生協の坂本安弘さん。寂しがる学生もいたが、大きなトラブルはないという。
サンドイッチなど一部のパンは隣接する生協購買店舗で引き続き販売され、5月にはソフトクリームの販売を再開。他のメニューも今後復活する可能性はある。坂本さんは「生まれ変わったスペースをほっと一息つけるような空間にしたい」と語った。
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