神戸大の学生や卒業生ら有志が夜通しのイベント「神戸Ｃｒｏｓｓ－Ｎ」を１９日午後から２０日朝にかけて開催する。開催は昨年に続き２回目。灘区内各地で催しを開いたり、入場券に地域の飲食店を安く利用できるクーポンを付けたりして、学生と地域の交流を図る。

　基幹会場のライブハウス「神戸Ａｌｗａｙｓ」（灘区宮山町３の１の２３　ロータス阪急六甲ビル地下１階）では、学生バンドの演奏や奇術サークルのパフォーマンスなどが午後６時から夜通しで行われる。

　かつて学内で催されていたオールナイトの学祭「厳夜祭」で人気の模擬店だった「ささやま家」が一夜限りで復活。学内四つのボランティアサークルの有志が、居酒屋の店舗を借り、篠山市で穫れた黒枝豆などの食材を使った料理を振る舞う。灘区神前町１の２の２４「食どうらく達」で１９日午後５時から２０日午前７時まで。

　また天文研究会が毎年行い、今年は９月に雨天中止になっていた「星まつり」が、神戸Ｃｒｏｓｓ－Ｎの企画として開かれることになった。神話を扱った劇の上演や天文クイズなど家族で楽しめる内容。晴れれば天体観測会も行う。神戸松蔭女子学院大「松蔭大学会館」（灘区琵琶町３の２の１）で。１９日午後３時開場。

　イベントのねらいは、学生と地域を結びつけ、卒業後も灘の街に愛着を持ってもらうこと。基幹会場の入場券「１　Ｂｉｌｌ　Ｂｏｏｋ」（ワン・ビル・ブック、１部千円）には、指定の飲食店で１１月中、特別メニューの提供を千円で受けられるクーポンが付いている。「学生と話したい、受け入れたいという雰囲気の良いお店にご協力いただいた」と実行委員。学生が卒業後も灘の地域に愛着を持ち、通い続ける足掛かりになるようなイベントを目指す。

　ワン・ビル・ブックの購入や問い合わせは実行委員会（kobe.cross.n@gmail.com）まで。詳細な情報は神戸Ｃｒｏｓｓ－Ｎ公式ウェブサイト（http://kobecrossn.wixsite.com/kobe-cross-n）へ。

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