熊本県西原村出身の寺本わかばさん(経済・2年=休学中)は、4月の熊本地震以来、被災した地元で救援活動を続けている。
寺本さんと西原村の住民で作る団体「わかばmeeting(ミーティング)」では、フリーペーパー「できるだけ週刊DOGYAN(どぎゃん)」を作っている。
10月までに10回発行した。村で開かれるイベントや、生活再建に役立つ行政の制度などを紹介。岩手県大船渡市から旬のサンマが届いたなど、村外からの支援の便りも載せている。
タイトルは「どう」「どんな」を意味する現地の方言にちなむ。住民の「どぎゃんしたらいいのか」という声に応えようと付けた。
地震から月日がたち、村を訪れるボランティアは減り、必要な支援も多様化。村外の人々との結び付きをいかにつなげていくかが課題になっている。
寺本さんらは、県内の学生がフリーペーパーの配布ボランティアとして、定期的に村に通えるシステムを作ろうと調整している。
寺本さん自身、フリーペーパーを配る中で、住民との関係を深めてきた。「学生なのによく頑張ってくれるね」と声を掛けてもらうこともしばしば。若い世代と話すだけで笑顔になるお年寄りの姿を、寺本さんは間近で見てきた。
「意欲はあっても、どう支援すればいいか分からない学生は多い。(配布のために訪問することで)村でどんなことができるか考えるきっかけになる」
コミュニティー再生への期待が若い世代にかかっている。
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