神戸市中央区脇浜町の国道2号で10月7日、ミニバイクに乗っていた工学部4年の女子学生が大型トレーラーにはねられ、亡くなる事故があった。神戸大生にはバイク通学者が多く、交通事故は身近にある危険の一つだ。被害者にも加害者にもならないよう、事故を防ぐための注意点として、兵庫県警葺合(ふきあい)署の職員は「速度と安全確認に気を付ける必要がある」と話している。
過去10年間に県内で、二輪車乗車中に交通法令を違反して事故死したケースで、最も多かった違反は最高速度違反。バイクは身軽なため速度を出しやすい。前方不注意などによる交差点での事故も多い。同署職員は「死角を見るときはミラーを通してではなく、自分の目でしっかりと見ることが大切」と注意を促す。
夜間の走行は特に注意が必要だ。交通量が減って走りやすく、バイクの速度が上がる傾向にある。車線を走っているのが自分だけだと錯覚し、後ろを確認せず車線変更してしまうなど、安全確認をおろそかにする運転手も増えがちだ。
免許を取ったばかりでも、公道を走るときは練習気分ではなく、運転手として責任を持つことが大切だ。同署職員は「走行練習がしたい場合は警察の二輪教室や、自動車学校の教習に参加するといい」という。
「自分の命は自分で守るしかない。同じ大学の学生の事故を教訓に気を引き締め、自分の命を大切にしてほしい」と神戸大生に安全運転を呼び掛けた。
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