昨年10月に明らかになった国際文化学部と発達科学部の統合構想が、大学役員と両学部の責任者が中心となり進められている。ニュースネット委員会の調べによると、新学部の名称は「国際人間科学部(仮)」。また発達科学部の教員によると、教授会では学科編成案も示されているという。
仮称の新学部名は、大学が昨年11月に公式サイト上で発表した資料に掲載されていた。資料では、両学部を統合しグローバル教育を重点的に行うとした。また新学部と文学部の人文系2学部は、神戸大全体のグローバル教育の充実に貢献するとされた。発達科学部の教員は「今夏のオープンキャンパスでは新学部のガイダンスを行うことも検討している。2017年度の入学生から新学部に移行するのでは」と話す。しかし両学部の異なる学問分野を新学部で具体的にどうまとめるかは、現場の教員にも知らされていないという。
統合構想の背景には、国立大学への国からの改革要請がある。文部科学省は教育研究組織の自発的改革を行った大学に、重点的に運営費交付金(補助金)を配分する方針。また今月8日には各大学に対し、人文社会系の学部研究科が社会に必要とされる人材を育てられていない場合、廃止や分野の転換を求める通知を出した。
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