神戸大は4月、六甲台第2キャンパスに先端膜工学研究拠点を開設した。下水処理や二酸化炭素の回収など、神戸大における膜工学研究の中心地となる。
工学研究科内に2007年に先端膜工学センターが誕生。だが、組織が発足しただけで研究室などは散在していた。今回の研究拠点の開設により、専門分野を横断して合同研究を行いやすくなったという。また、各研究室に設置されていた機械が集結し、より実験しやすい環境が整った。
宮下若菜さん(工学研究科・修士課程)は、人間の細胞膜を人工的に模倣し、海水の淡水化に応用する研究に取り組んでいる。「いろいろな分野の先生の意見を聞くことができるようになった」と話す。
神戸大における膜工学研究の柱は水処理とガス処理。中でも海水の淡水化は世界から注目を集める。現在の方法は大量の電力を消費するため、省エネな方法が求められているからだ。
工学研究科の松山秀人教授は「格段にスペースが広くなって、加速的に研究できる。世界オンリーワン、ナンバーワンを目指す」と語った。
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