神戸大学応援団総部吹奏楽部は4日、「第38回サマーコンサート」を神戸文化ホール(神戸市中央区)で開催した。ゲーム音楽から約20分間の大作まで幅広い曲が演奏された。後半は演劇研究会「はちの巣座」とのコラボレーションも行われ、終始観客を魅了した。
コンサートは2部制。1部では3曲を披露した。最後に演奏された長生淳作曲『翠風(すいふう)の光』は4楽章から成る大作。初夏を迎えるなかで人の心が揺れ動く様を、歯切れよい演奏とゆったりとした演奏にメリハリをつけることで表現した。
2部では、はちの巣座とのコラボレーション企画「シンフォニー・クエスト」が披露された。3つの種族が住む王国に魔王が襲来、魔王討伐を国王から命じられ
た勇者は他の種族と協力しながら魔王と戦うという物語だ。劇の進行に合わせてゲーム『ドラゴンクエスト』やアニメ『エヴァンゲリオン』の劇中曲が演奏された。吹奏楽部企画部長の太田彩香さん(理・3年)は「ストーリーや選曲に統一感をもたせた」と語る。吹奏楽部が演奏会で他団体とコラボレーションするのは
初めて。太田さんは「演奏会だけでなく新歓行事などでも、他の団体と協力できたらと思う」と話した。
部長の松元善紀さん(工・3年)は「部員のモチベーションを低くさせないように意識した。みんなのことが大体わかってきたので、次はさらに高みを目指したい」と、12月の定期演奏会に向けて抱負を述べた。
吹奏楽部の演奏会に複数回通っているという農学部4年の男性は「よく練習していると思う。毎回見ても飽きないように創意工夫されていて、とてもよかった」と満足そうに振り返った。
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