国際文化学部と発達科学部を統合した新学部「国際人間科学部(仮称)」について、7月24日に開かれた学長定例会見で詳細が発表された。
会見では、グローバル文化学科・発達コミュニティ学科・環境共生学科・子ども教育学科(いずれも仮称)の4学科で構成されることや、入試形式についての説明があった。8月のオープンキャンパスでは高校生らに向けた説明も行われ、2017年度からの設置に向けた準備が進んでいる。
新学部設置の動きを受け、ニュースネット委員会では現役の神戸大生に新学部に関するアンケートを実施、105人から回答を得た。
「新学部に期待することは何か」という質問に対し、「文系・理系の枠を越えた幅広い学習」と回答した学生が最も多く38.1%だった。理由としては「統合により幅広い分野の勉強ができる」「両学部の長所が生かされると思うから」などが挙げられた。「実践的なグローバル人材の養成」と答えた学生は次いで多い19.0%と、国際化社会に対応できる人材の育成を期待する声が見られた。
一方「新学部に対し、不安に思うことは何か」という質問には56.2%の学生が「各学部の専門性が失われるのではないか」と回答。異なる分野を専門とする両学部を統合することに対し、不安感を持っていることが分かった。
アンケートでは「どうして統合するのか、統合する意義をきちんと学生側にも説明してほしい」「現場の声を聞いてから学部統合してほしい」といった意見が多く見られた。大学には現役の学生や今後入学する学生に加え、両学部に勤務する教員への詳細な説明が求められている。
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