2017年に国際文化学部と発達科学部を再編統合して新設される「国際人間科学部(仮称)」の概要が11月27日、発表された。武田廣学長が定例記者会見で明らかにしたもの。学生全員が海外での研修やフィールドワークに参加することなどが盛り込まれた。グローバル共生社会の実現に貢献する協働型グローバル人材を養成する狙い。
海外での研修やフィールドワークは、全員参加の新設カリキュラム「グローバル・スタディーズ・プログラム」の一環として行われる。必ずしも長期留学を要するものではなく、スタディツアーと国内でのフィールド学習を組み合わせるものなど、5つのケースが示された。
新学部の募集人員は370人程度。国際文化学部の内容を主に継承する「グローバル文化学科(仮称)」は140人程度で、現在の国際文化学部の募集人員と同じ。現在の2学部で取得できる資格は新学部でも維持される予定だ。しかし、幼稚園や小学校、特別支援学校の教諭一種免許が取得できる「子ども教育学科(仮称)」の募集人員は50人程度とされ、同じ資格が取得できる発達科学部人間形成学科の90人を下回る。
一般入試は文系・理系とも受験できる科目が設定される見通し。AO(アドミッション・オフィス)入試や推薦入試も実施される予定だ。発達科学部の一部学科で行われている身体運動や表現活動での受験は、新学部の「発達コミュニティ学科(仮称)」のAO入試に引き継がれる。
現在、新学部の設置計画申請に向けて大学と文部科学省が協議している段階で、概要は今後変更される可能性もある。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。