一面真っ白な会場の中央に白い卵が一つ置いてある。そんな無垢なワンシーンから本公演は始まる。シーンが入れ替わるたびメインとなる表現媒体が美術、ダンス、ハミングなどと変化していく。ライブペインティングや、生演奏など、おのおのの専門分野が遺憾なく発揮し、それぞれ生とはなにかというテーマに訴えかけた。
「表現創造演習」という授業の一環で行われた本公演。受講している人間表現学科の3年生が参加した。「昨年までの公演は、演劇が目立っていた。音楽、美術も同じくらい目立てるようにしたかった。だからノンバーバルの演劇にすることにした」と舞台監督の小野田円さん(発達・3年)は語る。
昨年4月から準備を開始した。演出上講堂ではできないことがあると判明し、発達科学部の校舎を使うことにしたという。壊すために本来校舎には存在しない柱を制作したり、ギリギリまでこだわった。
公演に訪れていた表現学科を志望する高校生は「こんなこと出来るんだと感動した。もう全部がすごくてよかった」と興奮冷めやらぬ様子だった。
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