情報基盤センターが昨年8月から今年2月にかけての学内ネットワークへの接続記録を調査したところ、同じ日に国内と海外から同じアカウントでアクセスした事例が発見された。個人アカウントが流失していたのは、中国人、韓国人、カンボジア人の留学生3人。それぞれの家族や知人などから、電子ジャーナルの学術論文や中国からはアクセスしにくい検索サイト「Google」を閲覧したいと頼まれ、自らアカウントを教えたという。不正アクセスは月に数回程度のもので、情報基盤センターでは3人のパスワードをすぐに変更しアクセスできなくしたという。留学生たちの処分が確定するのを待ったため、19日の発表となった。
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調査のきっかけとなったのは昨年末に文部科学省から報告を受けた不審な中国語サイトの存在だ。神戸大を含む複数の国立大の名前がURLと共に掲載されており、アカウント売買による学内ネットワークへの不正アクセスが疑われた。幸い特定アカウントの海外からの膨大な不正アクセスは確認されず、アカウントが売買されて広く流失している形跡は無い。しかし情報基盤センターでは現在も海外からのアクセスを監視している。担当者は「学内ネットワークのアカウントは個人情報だという意識を持ってほしい。使用する学生のモラルが問われる」と、全学生に向けて個人情報管理の重要性を周知させていく構えだ。
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