望んで大学に入ったとはいえ、毎日の講義が憂鬱になることもある。１限、必修、再履修。嗚呼、朝起きたら大学が爆発してないかな。

　重い体を引きずって出席し、何とか試験をやり過ごすが、腐っても神大生。国の将来を担う若者らしいが「こんなのでいいのだろうか」とぼんやり考えていた。そんな折に背筋の伸びる話を聞いた。１人の国公立の学生には、平均して２００万円の税金が１年間に費やされるそうだ。４年で卒業しても８００万円。自分みたいな怠惰な学生にも８００万円。国もなかなかのギャンブラーである。

　皮肉を言っている場合ではないようだ。国の借金は膨れ続けている。その中でも国債を発行している泥沼に、自分も加担していたと知った。「借金中毒の政府はアホ」。他人事に感じていた自分の思慮の足りなさを嘆きたくなる。国から投資を受けている人材として、できることから始めたほうが良さそうだ。それは何かと考えれば、無論勉強である。少なくとも８００万円分は日本に貢献できる人間でありたい。しっかり勉強しようと決意を固めた。まあ明日からだけど。