硬式野球近畿学生1部リーグ3位。1部リーグ死守という目標は達成され、2位の大阪大との差もわずかだ。しかし、監督や選手たちが口にしたのは「悔しさ」だった。
オープン戦0勝という結果を受け、チームの目標は「1部リーグ死守」となった。しかしいざ開幕してみると、前半は2カードで勝ち点を獲得。一時期は優勝も射程圏内に捉えた。だが「勝ち点2を取ったことで目標が達成でき、安心してしまった」と中井監督が話すように、後半は勝利が遠かった。奈良学園大、阪大と2カード連続で勝ち点を落とし、神宮への夢は断たれた。
一方で、2年生野手の舘(発達・2年)と澤井祥平(経済・2年)の二人が、期待以上の成長を見せた。舘は3割5分1厘の好成績を残し、神戸大で唯一ベストナインに選出。さらに関西の大学野球のオールスターとも言える5リーグ対抗戦のメンバーにも名を連ねている。「開幕時は試合に出られるレベルではなかった」と話す舘だが、チームの勝利に大きく貢献したという経験は表情に表れていた。5リーグ対抗戦については「実力不足だが、多くを吸収してチームに還元したい」と話し、チームの方針の一つである「For The Team」の精神を見せた。
もう一人の2年生野手、澤井は「(活躍できたのは)自分の前の高橋さんの出塁率が高かったおかげ」と控えめ。三塁手としての出場が多かったが、捕手として同じ2年生の井上祐哉投手を支える役割も果たし、チームを支えた。
今リーグの課題の克服と、新戦力のさらなる成長。2つが達成されたとき、28年越しとなる神宮出場への道が開ける。
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