◎震災と向き合うKobeRMC

 世界各地で起こる自然災害を中心に、さまざまな社会のリスクとそのマネジメントについて学ぶのがKobeRMC(神戸リスクマネジメントコミュニティ)だ。留学生を含む国際協力研究科や法学部の学生が中心のサークルで、昨年3月に立ち上げられた。防災知識を世界各地に広めることを目標にしており、阪神・淡路大震災から20年目となる来年1月17日には防災ワークショップを実施する。

 KobeRMCでは震災や津波などの災害リスクへの対処を中心に、毎月の勉強会でそれらの問題について理解を深めている。また行政やJICA(国際協力機構)の職員を招いて講演会を行い、昨年には神戸市の防災フェスティバルにも参加した。現在のメンバーは13人で留学生も多い。東北をはじめ世界各地の災害現場にボランティアとして赴くメンバーもいる。団体としても実際に他国に赴き防災教育や訓練の手法を伝えていくことを計画している。

 インドネシア出身のミザン・ビスリさん(国際協力研究科博士課程)は去年の3月にKobeRMCを立ち上げた。10年前に起こったスマトラ島沖地震で、ミザンさんは災害について深く考えるようになる。そして修士課程で神戸大に入学し、災害が起こる前に考え対処するような防災関連のサークルが神戸大に無いことを実感。このままではいけないと感じたミザンさんが中心となり昨年ついにKobeRMCができたのであった。ミザンさんは、「若者の力、特に大学生の力を活用して海外の色んな人達と協力し防災教育を世界に広めたい」と話した。

 来年1月17日に東遊園地(中央区)で行われる阪神・淡路大震災のメモリアルイベント「1.17のつどい」では、若者主導のワークショップをする予定だ。被災経験者の人達の話を聞いたり、50人の若者達で「遺族と若者がともに歩む」をテーマにグループディスカッションを行う。話し合った内容は当日中にまとめられ防災宣言として後日採択される。当日はかつてKobeRMCで活動していたメンバーの本国での活動紹介なども行われる予定。インターネット上の公開アプリケーションフォーラムから参加申し込みができ、飛び入り参加も可能だ。

●参加希望者はこちらのアドレスからも申し込みが可能です。?参加者氏名 ?所属 ?連絡先(メールアドレス)を明記してください。
kobetudoi2015@yahoo.co.jp

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