21日、関西サッカー観戦サークル「tifosi」主催の東北大震災被災地報告会「ちょんまげ支援隊の被災地報告会」が国際文化学部キャンパスで開かれた。ちょんまげと手作りの甲ちゅうという出で立ちでサッカー日本代表を世界各地で応援し、それと並行して東日本大震災直後から被災地支援を続けている「ちょんまげ隊長」こと角田寛和さんが現地の様子を伝えるこの報告会。被災地の様子に関心を持つ人のみならず角田さんのサッカー仲間も集まり、40名ほどの参加者はちょんまげ隊長の熱い語り口に聞き入った。
ちょんまげ隊とはもともとサッカー日本代表を応援するための集まりで、ボランティアとは関係のない団体。靴屋を営む角田さんが被災地に靴を届けたことがきっかけとなり、周囲の人を巻き込んで被災地支援をすることに。ちょんまげ隊は今まで46回被災地を訪れ、それと並行して国内と国外合わせて150回以上の被災地報告会を開いている。
報告会は現地で撮影した映像に角田さんがコメントを加えながら進められた。発災直後の避難所の様子や依然としてがれきの撤去が進まない地区など、現地に行き続けているからこそ記録できた映像が次々と流された。ちょんまげ隊の企画で笑顔を見せる子どもたちの様子も映っており、被災地のリアルな現状が記録されていた。
今回の報告会で角田さんが繰り返し伝えていたことは「バトンを渡す」ということ。「(この映像を見て)どう受け取るかは自由」として、ボランティアに行くことを強制することなく、ただひたすら被災地の現状を熱く伝えた。
参加していた甲南大学の学生は「(被災地に行くのではなくても)自分なりの手段で支援ができれば」と話し、ちょんまげ隊長の「バトン」は確実に参加者に渡ったようだった。
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