10日夜、工学部セブンイレブン横のスペースはにぎわいを見せていた。大学で出た廃材を使い、スフィンクスの形をイメージして作られたピザ窯「GAOU」。福島県いわき市での支援活動を前に、GAOUを使ったピザパーティーがにぎやかに行われた。
工学部建築学科2年生の有志6人による「GAOUプロジェクト」が主催したこのイベント。今回は大学の廃材で作られたGAOUだが、「将来的には震災がれきを使って作ることができれば」と話すのは代表の米本尚生さん(工・2年)だ。阪神・淡路大震災では西宮で被災し、東日本大震災のときは名古屋で揺れに遭遇した経験を持つ。建築学科に入ったのも震災の影響を受けているという。
実際にピザ窯を作ったのは、建築学科の非常勤講師も務める造形作家の藤岡智紀さん。「何か震災支援をしたい」と考えていた米本さんらと方向性が合致しGAOUプロジェクトが発足した。名前は動物の「ガオー」という鳴き声が由来だ。
イベントは午後6時から行われ、30人ほどの参加者が集まった。各自がピザ生地の上に自由にトッピングを乗せて、順にピザ窯に入れていく形式で、希望者にはお酒も振る舞われた。学生たちが並び、藤岡さんがピザ生地を入れ時折薪をくべる。10分もしないうちに熱々のピザが完成し、我先にと頬張っていた。
参加者の中には関西大の建築学科の学生もおり、「おいしいです」とズッキーニが乗ったピザを手に答えた。イベントは11日にも午後6時から文学部の中庭で行われる。参加費は2000円で、お酒を飲む場合は3000円。1年生は1000円となっている。
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