完全オリジナルの脚本で臨んだ今回の公演。8月に東京で開かれる「シアターグリーン学生芸術祭」の参加作品として、3月から準備をしてきた。主人公の隅男はネガティブ思考の高校生。生まれながらの不幸体質で、周りから完全に見下されていた。幼なじみの晴男は対照的に学園の人気者。晴男は隅男にある思惑から「ポジティブになれ」と勇気づける。歌やダンス、コミカルな掛け合いを混ぜながら、後半はシリアスな展開を見せ最後まで観客の心を離さなかった。
脚本、演出を務めた佐藤さわおさん(経済・4年)は「自分を変えて新しいことに挑戦する姿を描きたかった」と話す。演出でも、劇中にオリジナルの歌を盛り込むなど新しい試みがあった。「4日間で僕らもお客さんもどんどん熱くなっていった。結束力を感じた」と汗を光らせながら振り返った。千秋楽を見に来た男子学生は「暑さを忘れて楽しく見ることができた。七夕祭にも気分良く向かえる」と満足気だった。
【写真】千秋楽を終えて。隅男役の小谷椀子郎さん(右)、晴男役の伊藤駿九郎さん(いずれも7月9日・シアター300で 撮影=田中謙太郎)
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