タッチフットボールサークルRooksと郡山女子大の現役OG混合チームの試合が22日、王子スタジアムにて行われ、神戸大は18-26で敗れた。この試合はニュージーランド地震で亡くなったRooksのOG、平林祐子さんの追悼試合。試合前に追悼式典も行われた。【6月26日 神戸大NEWSNET=UNN】
「情けない」。試合後に主将の谷端(発達・3年)の口をついたのはこの言葉だった。
序盤から一進一退の攻防が続いた。第1Q、郡山女大に先制を許す。しかし、第2Qで反撃。QB広川(農・2年)からWR古城へのパスで同点。6-6の同点で前半を折り返す。
後半、勝ち越したのは神戸大だった。ラン、パスを重ね、ゴール前5ヤードに迫ると、広川から中央に走りこんだWR谷端(発達・3年)へ弾道の低いパスが成功。12-6と勝ち越す。しかし、直後、郡山女大の反撃。20ヤードを超えるロングパスで同点とされ、直後のTFPを決められ勝ち越しを許す。再逆転を目指す神戸大だが40ヤードのロングランを決め
「気持ちの差が敗因だった」と話すのはペサンインヘッドコーチ。「攻撃だったら少しでも前へ、守備は少しでも相手を進ませないという気持ちが劣っていた」と話し、相手チームとの意識の違いを指摘した。谷端も「元気を与えられるようなプレーができず情けない」と悔しそうに話した。
○試合前、OG平林さんへ追悼式典
試合前にニュージーランド地震で亡くなったRooksのOG、平林祐子さんへの黙とうがささげられた。平林さんは在学時、副将としてチームをけん引。周囲にも頼られる存在だったという。式典には平林さんの両親も出席し「みなさんの心の中に祐子が生き続けてくれれば」と話した。両チームの選手は平林さんの座右の銘「念ずれば花開く」の文字が入ったTシ ャツを着用して式典に出席。郡山女大の主将松田真美さんと神戸大の主将谷端美里さんが「震災など困難に立ち向かう方に希望を与えられるようプレーします」と選手宣誓を行った。(記者=高橋和弘)
【写真下】追悼式典の様子(6月22日・王子スタジアムで 撮影=仲林恒平)
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