鶴甲第1キャンパス(国文キャンパス)の最寄りである県道95号線上のバス停「神大国際文化学部前(六甲ケーブル下方面行き)」移設構想が、5月から実施されている学内アンケートで明らかになった。背景には安全を考慮した地域住民からの強い要望があるが、バス停利用者の学生の意見は賛否両論だ。【6月24日 神戸大NEWSNET=UNN】
現在の国文陸橋下のバス停は道路のカーブ地点にあり、後方を走る自動車からは停車しているバスが死角になる。あわててバスを避けようとしたバイクが自損事故を起こすこともあり、県道利用者の地域住民からは安全面を疑問視する声が多かった。また、バス停から約100m下った地点にある三叉路には信号機が無く、過去3年間で6件の自動車同士の接触事故が発生。信号機設置を求める声が根強かった。灘警察署では昨年、鶴甲自治会などからの要望を受け、現在国文キャンパス門衛所前にある点滅信号と横断歩道を撤去して三叉路前の直線区間に新たに設置、その際バス停も併せて動かす案を大学に持ちかけた。灘署の担当者は「まだ案の段階で(バス停を管理する)市交通局にも話していない。大学が困ると言えば移設はしないし、信号も三叉路とキャンパス前2カ所にする案もある」と話す。
バス停利用者の学生からは「移設で100m以上キャンパスから遠くなるのは苦しい」、「1限に間に合わなくなる」といった声が上がっている。安全を考慮した移設理由については「納得できる」、「安全を考えたら仕方ない」という意見が多かったが、「大量の乗降客でキャンパスまでの歩道が混雑し、迷惑にならないか」といった新たな懸念も聞かれた。
学務部教育支援課によると、アンケートの集計を7月中に行い大学執行部の承認を受けた上で、秋頃に大学としての回答を灘署に提出。その際、公式ホームページでも詳細を公表する予定だという。
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