２日に都賀川公園での復興祭「灘チャレンジ」を控えた６月１日、子どもたちと灘チャレンジ実行委員会は宣伝のために灘区でパレード行進を行った。蒸し暑い曇天の中行われたものの、子どもたちが御輿を担ぎ実行委員会が音頭をとりながら行われるパレードはにぎやかで、これを見る灘区の人たちも興味深々の様子だった。【６月２日　神戸大NEWS NET＝ＵＮＮ】

「灘チャレンジ」は、１９９５年の阪神淡路大震災後に灘の町を元気付けようと神戸大生が企画した復興祭だ。それ以来毎年開催され、今年で１９回目になる。１０年ほど前より灘チャレンジ前日には灘区周辺の水道筋商店街付近を音頭で囃しながら２日目に都賀川公園（神戸市灘区）で行われる祭りを宣伝して回ることとなっている。今年はＪＲ灘駅からと八幡神社（ともに神戸市灘区）から灘区の学童保育所の子どもたちが作った御輿を担ぎながら出発、会場である都賀川公園を目指した。およそ３０人ずつの小学生と神戸大生が参加。今回参加した子どもたちも多くは灘区民だった。

行進の先導を行った林竜佑さん（海事・２年）は、「はしゃぎまわる子どもたちを見張るのは大変だった。（子どもたちの）付き添いや他の方がいて制御できた」と語った。

実行委員会副委員長の長谷川益大さん（工・３年）によると、「灘チャレンジ」の準備は２月から３月ごろから始まり、４カ月の期間を要して本番は迎えられた。長谷川さんが準備中苦労したことは海事科学部や医学部保健学科といった六甲キャンパスから離れた委員会メンバーが多く、連絡が取りづらかったことだという。明日の「灘チャレンジ」メインイベントに向けて「天気に晴れてもらうことです。晴れていると気分も晴れやかになるので」と話し、天気以外は準備万端の様子だった。

【写真下】パレード後の集合写真（６月１日・都賀川公園で　撮影＝片山孝章）