最終戦の阪大戦の後、選手らはみなすっきりした顔で授賞式を迎えた。9月2日から10月12日まで行われた近畿学生野球連盟一部秋季リーグ。最悪な滑り出しだった神戸大だが最終的に6勝6敗、勝ち点3で2位に輝いた。【11月19日 神戸大NEWS NET=UNN】
神戸大は初戦の大工大戦を0.7で落とし、さらに第2戦、今春昇格したばかりの和歌山大にまさかの連敗を喫す。しかしそこから怒とうの巻き返し。第5戦で奈産大に連敗したものの、残り全てで勝ち点をあげ、見事2位を勝ち取った。中村監督は「最初に苦戦こそしたが最後にはチームが一つになった。よく2位まで行けた」と選手らをたたえた。
このリーグ戦、何より大きかったのは瀬川(工・2年)の飛躍だ。今春はわずか1イニングの登板に終わったが、秋はフル稼働。7試合を投げ5勝の活躍。見事敢闘賞に輝いた。エース白木原(発達・4年)が抜け来年度の投手不足が危ぐされていたが、瀬川の成長で安定しそうだ。
一方打撃では4年生が意地を見せた。竹内(発達・4年)、井上敦(発達・4年)がそれぞれ打率0.474、0.400でチーム打率1、2位に。なかでも竹内はリーグ首位打者を獲得し、今春大会の打率0.154という成績を払しょくする活躍を見せた。竹内は「春の大会以降責任感が付いた。レギュラーでやっている以上控えの選手よりも練習し、結果を残さなければ」と話した。
主将の唐沢(経営・4年)は「後輩らにはぜひ優勝してほしい」と果たせなかった目標を託した。
優勝を目指す一方で危機感を持たねばならない。今春2位の大阪教育大が最下位に転落したように、近畿学生野球連盟は7季連続1位の奈産大以外全チームが横一線。捕手の岡添(発達・3年)も「『優勝して神宮』はもちろんだがまずは最下位にならないように」と危機感を持っていた。
来年度はレギュラー6人と瀬川が残る。「神宮への実力は十分」と唐沢は断言した。
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