全国国公立大学日本拳法選手権が9月30日、名古屋市立大学体育館(滝子キャンパス)で行われた。女子個人戦は佐々木里菜(発達・3年)が決勝で河合真菜子(大阪市大・4年)を2-0で破り、初優勝、これで昨年に続き神戸大は連覇を果たした。男子団体戦は、着実に決勝戦までコマを進めるも11連覇中の大阪市大に2-3で敗れ、初の優勝にあと一歩届かなかった。【10月5日 神戸大NEWS NET=UNN】
佐々木はここ数カ月、癖になっている首打ちで練習を積むことができず、防具をつけたのは試合1週間前。2週間前に行われた全・日本拳法総合選手権(大阪市港区)で自身が負けた試合のビデオを分析し、対策に取り組んだ。
神戸大からただ一人出場した佐々木は1回戦から好調な滑り出しを見せる。2分間3本勝負で迎えた決勝戦、開始24秒で押さえ面膝蹴りで1本先制。お互い引けの取らない攻防が続く。体力がほとんど残っていないなか、ラスト10秒、得意の組み技で相手を捕えると面突きで2本目を決め、初の優勝を飾った。試合後、佐々木は「粘り切れた。今日は自分の中でも練習してきた分が出せた」と今まで積み上げてきた練習の成果を振り返った。
一方、打倒大阪市大へ燃える男子団体(5人メンバーによる対試合・段級順不同)は、他大学に選手の情報が流れないように配慮し、元主将の井上健太郎(海事・4年)と上垣内樹(経済・2年)の二枚看板で作戦をたてた。昨年2位まで登り詰めた神戸大は今年も勢いは止まらず、1回戦から順当な勝利を収めていく。それまでの試合で調子のいいメンバーを中心に挑んだ決勝戦、両者とも切れのよい試合展開が行われる。
負ければ後がない3人目井上が必死の面蹴りで勝利し、チャンスを作る。しかし、4人目宗末尚大(工・1年)が参段を持つ高谷奨一(大阪市大・1年)にストレート負けし、準優勝が確定した。
試合後、井上は「あれが(現チームの)ベスト。(市大に負けて)悔いがないと言えば嘘。でも全力出せて後悔はしていない」と納得のいく結果であることを明かした。主将の谷澤宏明(発達・3年)は「今夏はこの試合を目標に練習してきた。各自その成果が出たか、どう次に繋げていくかを考えさせられた試合だった」とまとめた。
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