世界で活躍できるビジネスリーダーの輩出を目指す関西ビジネスケースコンペティション2012(KBCC’12)の体験会が7月3日、六甲台キャンパスB208教室で行われた。この体験会は8月後半から約2ヶ月間かけて行われるKBCC’12への参加者を広く募るためのもので、約10人の参加者たちは悩みながらも、本番を想定したビジネス課題に真剣に取り組んでいた。【7月8日 神戸大NEWSNET=UNN】
関西ビジネスケースコンペティションとは、2006年に神戸大から始まったビジネスプランコンテスト。実在の企業を題材としたビジネスプランを考え、その企業を相手にアウトプットをする経験を通して、学生にとって転機となる機会を提供している。練り上げた学生のプランが実際に採用された例も少なくなく、参加する学生の意識は総じて高いという。今年の題材企業は通信販売業界のトップ、株式会社ニッセン。こうした実在の大企業を相手に学生が全力でぶつかることができるのも、KBCCの魅力だ。
体験会では簡単なゲームで参加者の緊張をほぐした後、実際にビジネスプランを考えるケース・スタディが行われた。与えられた課題は「清涼飲料水業界における野菜飲料市場で、自社がシェアを広げるための新商品の提案」。野菜飲料市場で先行するメーカーに対し、劣勢にある一社がシェアを拡大するための新しい製品を考えた。主催者から渡された詳細な資料をもとに約40分という短い時間でプランを練らなければならず、2グループに分けられた参加者は急いで資料に目を通し、企画を練った。初めての経験に戸惑う参加者も多く序盤は低調だった議論も、話し合いを進めるにつれ盛り上がりをみせ、独創的で面白いアイディアが生まれると笑い声があがるような活発な議論となった。
最後は全体の前で約5分間のプレゼンテーションを行い、どちらのグループも新製品のターゲットを今まで野菜飲料市場には存在しなかった小学生に絞るという大胆な戦略を発表した。短時間で考え出したとはいえ、筋道たてて考えたプランには説得力があり、2つのグループは同じターゲットへのアプローチが全く異なることに驚きながらも、互いのしっかりとした戦略に賞賛を送った。
参加した経営学部の学生は「もともと参加には乗り気でなかったが、今日実際にやってみて本番にも参加しようと思った。人前で話したりするのが苦手なので、まさにこのKBCC’12が転機となると思う」と十分に刺激を受けたようだった。
KBCC’12の体験会は、7月19日17時から六甲台キャンパスアカデミア館502教室で最後の1回が行われる。参加申し込みはHP(http://www.kbcc.biz/)から。連絡先は12kbcc@gmail.comまで
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