神戸大生が、3月10日から3月15日にかけて、岩手県遠野市を拠点に、東日本大震災で被害を受けた釜石市、大槌町、大船渡市などでボランティア活動をした。ボランティア支援室が企画しており、今回で第7回目となる。震災から1年たったいま、仮設住宅での足湯や、避難者と共にタオルでぞうをつくる「まけないぞう」づくりなどソフト面の支援を中心に行った。【3月26日 神戸大NEWS NET=UNN】
12日は、3つの班に分かれ、仮設住宅での足湯などのボランティアを行った。うち1グループは、学生5人とコーディネイターの藤室玲次さんらが大槌町の仮設住宅に入った。前日夜から、経験者が初参加の学生にノウハウを教えるかたちでミーティングを行い、12日は午前10時ごろに現場に到着。ますは一件一件、仮設住宅を周り宣伝を行った。これには避難者の様子の把握やコミュニケーションなどの役割もある。
11時から集会所で足湯にくわえて、「まけないぞう」づくりを始めた。開始と同時に次々と、女性の高齢者が集まり、足湯を満喫したり学生と共に「まけないぞう」づくりを楽しんだりした。学生と参加者、参加者同士で語り合いながら、和気あいあいとした雰囲気で過ごした。
「まけないぞう」は1枚のタオルをぞうの形にした壁掛けタオルで、被災者につくってもらうことで生きがいづくりやコミュニティづくりにつながる。また支援団体が100円で買い取って400円で販売することで内職にもなる。参加した岩間リツ子さん(82歳)は別のボランティアでつくり方を覚え、以来数十個もつくってきた。「ものをもらうだけとは違って、自分がつくるのは楽しめていい」などと話した。
参加した沖田星海さん(国文・1年)は、幼いころ阪神淡路大震災で被災し、学生がボランティアをしていたと母親から聞いていた。「『自分にできることがある』と思ってしまうのはおごりになるので、何か学べることがあると思って」参加したという。「よそものだからこそ、被災地の方々が普段は口にできないようなことも聞けたら」。
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