経済学部夜間主コースは、現4年生が最後の卒業生となる。2月4日には、最後の授業が行われ、ニュースネットが配布した質問用紙では15人中12人の学生が夜間主コースの終了を惜しんだ。同コースは、元々の教育対象だった勤労学生の減少を背景に、平成20年度から募集を停止していた。 【2月13日　神戸大NEWS NET＝ＵＮＮ】?

　4日に行われた最後の授業は、「環境評価の経済学」の期末試験。履修している34人のうち20人が試験を受けた。試験後、ニュースネットは質問用紙を配布し、15人から回答を得た。?

　夜間主コース廃止についての考えを自由回答で答えてもらったところ、「勉強したい人の選択肢が減り残念」、「たとえ違う形になっても残すべき」と惜しむ学生が12人と最も多く、「学校の経営的に見て仕方ない」とした学生が1人、無回答が2人だった。?

　回答を得た15人の中で20歳台前半が9人と最も多く、20歳台後半が2人、そのほか30歳台が2人、50歳台と60歳台が1人ずついた。30歳以上の学生は全員、昼間働いていたが、20歳台では11人中5人だった。?

　「環境評価の経済学」を受け持った大床太郎非常勤講師は、廃止については「需要と供給のバランスで決まったことだろうから、何とも言えない。良い悪いは分からない」と話す。一方で、「昼間より夜間の学生の方が、授業を良く聞いてくれる。仕事の都合で遅刻する人はいたが、私語や携帯いじりはゼロだった」と夜間主生の姿勢を高く評価した。?

　　教務係によると、 4年で卒業できなかった学生は、来年度以降、夜に昼間主生との共同授業を受けることになる。「来年度からも、最後の夜間主生が卒業するまできちんとサポートしていく」という。