落語研究会による水無月寄席が6月7日から11日にかけて、国際文化学部キャンパスの休養室で行われている。昼休み、多数の観客が寄席を訪れ、客席からは笑いや拍手が起こった。【6月10日 神戸大NEWS NET=UNN】?
3日目の9日に演じられたのは、可愛家わさびさん(文・2年)による「出来心」とみなと家だいぶさん(発達・3年)による「鷺とり」。休養室は、新入生を中心に観客でいっぱいになった。落語はほとんど知らないという観客の一人も「かなりおもしろかった」と大いに楽しめた様子。千秋楽の11日には、大喜利も行われる。?
「出来心」は、親分に「広い庭のある家に侵入しろ」といわれたら、公園に忍び込んでしまうような間抜けな泥棒の噺。泥棒は長屋の一室に空き巣に入るが、財産といえばふんどし一枚しかない。貧乏な家人は、空き巣に入られたことを利用して家賃をごまかす企みを思いつく。わさびさんは、間抜けだが明るい泥棒を表情豊かに演じた。?
続いての「鷺とり」は、鳥を捕まえて金儲けしようとする男が主人公。男は、スズメを酔わせたり、眠っている鷺を狙ったりする。酔っ払うスズメや首を固定されたまま目を覚ますサギを、大きな身振りを交えて表現しただいぶさん。「言葉で伝えるより、表情や動きのほうが得意」と話す。古典落語を大学生向けにアレンジしたものを演じたという。「(自分も)楽しかった」と喜びを語った。
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