灘チャレンジ2010が6月6日、神戸市の都賀川公園で行われた。フリーマーケットや模擬店、ステージでは様々な企画が行われた。多くの地域住民らが訪れ、会場は盛り上がった。【6月9日 神戸大NEWS NET=UNN】?
例年と同様、多くの客を動員した灘チャレンジ2010。阪神・淡路大震災の復興祭として始まったイベントは当時の思いを受け継ぎながら、「新たなまちづくり」に挑戦している。?
灘区民ホールでは新たな試みとして「灘チャレンジのあゆみ展」が行われた。震災当時の神戸大学生らのボランティアの様子や開催から現在まで、灘チャレンジの様子をおさめたパネル等を展示。ホールには休憩スペースも併設されており、多くの人が立ち寄った。「灘チャレンジのあゆみ展」を見た神戸大の女子学生は「震災の記事や写真はすごく勉強になった。地域の人々が参加できる活動がずっと続いていってほしい」と話した。?
灘チャレンジの恒例企画である風刺劇。今年は「野宿と労働」がテーマだ。脚本・演出を担当した臺信一郎さん(農・3年)は約2年間、神戸大救援隊の活動として野宿生活者を訪問した。話を聞いたり差し入れをしたりする中で、野宿者をテーマに風刺劇を書きたいと思ったという。「野宿は他人事ではない。一人ひとりの野宿者への目線を考え直してほしい」と臺さん。「『どうして野宿になるのか』という疑問を持ってもらうため」に失業が原因で野宿者になる一例を取り上げた。台本が完成したのは5月中旬。本番まで時間がとれず慌ただしい毎日だった。劇が終わり、演出の役目を果たした臺さんは「緊張はあったが、気持ちをのせることができたかなと思う」と笑顔を見せた。?
灘チャレンジ2010実行委員長の藤井伸弥さん(経済・3年)は「やってるこっちが楽しまないとお客さんも楽しめない」と話した。「町には色々な人がいる。普段、見過ごしている部分を見てもらいたい」。会場内のゴミ箱にはイラストをつけ、字が読めない人にも分かるよう工夫を凝らした。開催中の灘チャレンジを見渡し、「成功してます、きっと」と一言。灘チャレンジ2010は終了時間まで、訪れた人を様々な企画楽しませた。
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