工学研究科で、博士号の学位論文審査が同研究科の内規を満たさない条件で行われていたにもかかわらず、論文を提出した学生2人に学位が授与されていたことが明らかになった。学生らに対しては改めて論文審査委員会を設置し、論文の可否を審議し直すと言う。【11月19日 神戸大NEWS NET=UNN】?
問題となったのは、今年9月7日に行われた教授会での審査。工学研究科の内規では、学位論文審査委員は「教授2人以上を含む同研究科の教授又は准教授3人以上をもって組織」しなければならない。しかし今回の場合、同研究科の教授 2人と他研究科の教授1人が審査した。その後、9月25日に行われた選考会議でも主査が内規違反に気づかず、学生2人には学位が授与された。10月末に研究科内で調査した結果、ミスに気付いたという。?
このようなミスが生じたことの背景には、2007年に同研究科が改組されたことが挙げられる。改組以前は審査委員に他研究科の教授が1人含まれていてもよかったが、今回の学生2人は改組後に博士課程に入学しているため、改組後の内規を適用しなければならなかった。また、2人が早期修了(9月25日付修了)予定であったことも原因と考えられる。森本政之工学研究科長は「今後はチェックを厳しくしていく」と話した。?
再審議は12月11日に行われる予定。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。