近畿学生野球秋季リーグ第1節1回戦、神戸大-大市大が9月2日、南港中央野球場で行われた。同点で迎えた7回裏、代打上田(経営・3年)などの連続適時打で2点を勝ち越した神戸大が3-1で逃げ切った。エース伊勢本(発達・4年)は1失点完投。投打がかみ合った神戸大が開幕戦を制した。【9月2日 神戸大NEWS NET=UNN】?
神戸大らしい試合展開で接戦をものにした。
先制を許した神戸大は4回裏、5番真田(発達・4年)の右前適時打で同点に追いついた。
均衡が崩れたのは7回。先頭の4番金川(発達・4年)が安打で出塁。5番真田は打ち損じた投ゴロだったが、相手の守備の乱れと気迫のヘッドスライディングで判定はセーフ。6番村田が倒れ、1死一、二塁として7番田中久に代打の上田。春季リーグで3割5分7厘をマークし、神戸大からただ1人、ベストナインに選ばれた3年生が期待に応えた。右前に落ちる適時打で1点を勝ち越し。「『打ってやろう』という気持ちだった」と上田。右足の故障のため、大事をとっての代打起用だったが、指揮官の采配が見事に的中した。続く8番石浜も左前打を放ち、真田が生還。今季からマスクをかぶった女房役がエースを後押しした。
投げては伊勢本が1失点完投勝利。7安打を許したものの、春季の課題だった四球は1つ。最小失点での勝利に「良かったです」と安どの表情。合宿に参加出来ず、スタミナ面で不安を残していたが、9回を113球で締めた。「3、4、5回はきつかったが、後半のほうは球が走っていた」と及第点。だが、「(1つだけだった)四球からの失点をが悔しい。まだまだ詰められる」と気を緩めなかった。?
「初戦で勝つと負けるのとでは全然違う」と中村監督。金川、真田といった主軸やエースの伊勢本といった4年生の活躍にも目を細めた。「4回生がチーム引っ張らないと大学野球はうまくいかない」。最後のシーズンを迎えた最上級生にかける期待は大きい。
同点適時打を放った主将の真田も、「守備で粘って突き放す。うちらしい野球が出来た」と力強い。春季には1本もヒットが出ていなかったが、この日は2安打1打点。主将の活躍にチームも自然に活気付いた。
今季の目標は「一戦必勝」。勝利の余韻にひたる間もなく、明日の勝利を目指す。
●近畿学生野球秋季リーグ第1節1回戦(9月2日・南港中央野球場)
大市大 001 000 000 =1
神戸大 000 100 20X =3
【大市大】●河野-川島
【神戸大】○伊勢本-石浜
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