就職活動に本腰を入れようとしている学生には耳の痛い話かもしれない。あるいは、好きな相手にどうやって自分を売り込もうと日々模索している人もいるだろう。最近読んだエッセイの中から自己アピールについて感銘を受けた話を紹介したい。【7月17日 神戸大NEWS NET=UNN】?
おとぎ話の「人魚姫」を知っているだろうか。人魚姫は健気に王子様を助けるも、表舞台に立つことはない。王子は人魚姫が自分のことが好きだと知りもしない。それどころか、他の女性を命の恩人だと勘違いしてしまう有り様だ。
結局泡になってしまった人魚姫は世界中で最も自己アピールが下手な女だという。確かに読者の心の中では「悲劇のヒロイン」でいられても、命をかけて好きになった王子には存在すら知られない。アピールどころの話ではない。
「能ある鷹は爪を隠す」といえど隠したまま死んでしまえば、周りの人の自分に対する印象は「あの人は能がなかった」だ。せめて物語の大半眠っていたけれど、「眠り姫」程度にはアピールできる人になりたい。寝ているだけで王子にアピールできた彼女を見て、人魚姫は嫉妬してしまうかもしれないが。
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