近畿学生野球春季リーグ1部第2節2回戦、神戸大-大教大が4月12日、南港中央野球場で行われた。神戸大は先発の福井(経営・4年)が4回に連打を浴びて大量失点を喫し、1-7で敗れた。【4月14日 神戸大NEWS NET=UNN】?
試合後のベンチは重苦しい空気に包まれた。国立大である大教大に連敗。しかもこの日は大差をつけられての敗戦。選手らはショックを隠しきれない様子だった。?
序盤から先発・福井は苦投を強いられた。コントロールが定まらず、初回に犠飛で1点を許す。その後も毎回ランナーを出し、犠打や盗塁でかき回される。
そして4回。安打と犠打で一死2、3塁のピンチ。迎えるバッターは8番山中。1-0からの2球目、ライナー性の打球は右翼前へ。3塁ランナーは楽々ホームインで追加点。次打者・植木には2-1からの4球目を左翼前へ運ばれ、ダメ押しの2点を奪われる。さらに1番塩見に右前安打を打たれたところで福井は交代を告げられた。3回1/3で5失点。「昨日の負けで流れが相手にあるのはわかっていたので、なんとか抑えようと思っていた。気負いすぎはあったのかもしれない」と福井。先発としての責任を果たせぬままマウンドを降りた。?
神戸大にもチャンスがなかったわけではない。相手のビッグイニングの直前の4回表。四球と安打などで無死満塁。このチャンスで、7番伊澤(発達・2年)は投ゴロで本塁、一塁が併殺、8番西垣は左翼飛に倒れ、同点に追いつく好機を逃した。結局、反撃は7回の1点どまり。安打数は6だが、ここ一番で適時打が出ない。特に3番村田(発達・3年)と4番金川(発達・4年)に快音が聞かれないのは不安材料だ。中村監督は「なんとか転がそうという、一球に対する執念が感じられない。(優勝候補という)下馬評で自分の実力を錯覚してしまって、分相応のバッティングができていない。謙虚さが足りない」と選手らの精神面の問題を指摘した。?
これで2勝2敗勝ち点1。優勝戦線から1歩遠のいた。次は阪南大戦。負けられない試合となる。「(優勝候補という)夢は打ち砕かれた。初心通り、1点を大切にした野球で、リーグの最後ぐらいの気持ちで臨ませる」と監督。下を向いてばかりはいられない。背水の陣で天王山に挑む。
●近畿学生野球春季リーグ1部第2節2回戦(4月12日・南港中央野球場)
神戸大 000 001 000 =1
大教大 100 500 01x =7
【神戸大】●福井、大岡、成徳-中田
【大教大】○神山、梅木、岡本-斎竹
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