神戸大邦楽部の第36回定期演奏会が、12月13日に兵庫県民小劇場で行われた。尺八、箏、三絃などの和楽器が奏でる独特の美しいメロディに、観客は静かに聞き入っていた。【12月17日 神戸大NEWS NET=UNN】
演奏された曲は、明治以降の現代邦楽曲を中心に、古典邦楽曲の「千代の壽(ことぶき)」から、映画の劇中歌として知られる「戦場のメリークリスマス」まで計8曲。最後に出演者全員で合奏された終曲「四季彩」は、日本のはっきりとした四季が4つの楽章の異なる曲調で見事に表現されていた。総勢25人の奏でる音がきっちりとそろう息の合った演奏に、観客からは大きな拍手が送られた。
邦楽曲の演奏で難しいのは、オーケストラのような指揮者がいないこと。部長の金坂拓さん(文・3年)は「多少の合図はあるが、周りの音を聞いて、雰囲気で合わせる」と演奏者同士が信頼しあうことの必要性を語った。
演奏会の準備は夏ごろから。今まで年1回の定期演奏会が唯一の演奏会だったが、最近では六甲祭でも演奏会が開かれ、活動が活発化しているという。「今まで長い間準備してきたけど、終わってしまったら一瞬だった」と金坂さんは今回の演奏会を振り返った。
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