世界的な金融危機の影響で、神戸大からも1名、11月下旬に企業からの内定を取り消された女子学生がいることが12月16日、ニュースネット委員会の調べで分かった。これについて、神戸大キャリアセンター内田正博センター長が、ニュースネット委員会の取材に答えた。【12月17日 神戸大NEWS NET=UNN】
1990年代の「就職氷河期」よりも厳しいとされる、ここ最近急激に悪化した大学生の就職状況。荒波の影響は、国立大の神戸大にもやってきた。
「内定取り消し」、来春の就職が内定したのにも関わらず、それが取り消されること。11月下旬に厚労省が発表した資料によると、その数は大学生・高校生を合わせて331人に上っている。
今回、内定を取り消された女子学生は11月下旬に企業からそのことを伝えられた。当初は大きなショックを受けたが、現在は気持ちを切り替えて新たな就職先を探しているという。
○神戸大キャリアセンター内田正博センター長緊急インタビュー
-神戸大からも内定を取り消された学生が出ましたが、その対策やサポート体制はどうなっているのでしょうか?
「各学部の教務学生係や神戸大キャリアセンターを初めとする各就職支援組織などで相談を受け付けています。今の時期でも、良い人材を求めている企業はあるはずです。また、卒業後でもサポートを続けています」
-今後もこのような状況は続きますか?
「続くと思います。現3年生についても、無いとは言えないと思います」
-そもそも、内定取り消しが続出している原因は何なのでしょうか?
「世界的な金融危機とその影響による不況、これに尽きますね。経営が立ち行かなくなり、自分の身さえ危なくなった企業が多く出てきています」
-このような現象は今まであったのでしょうか?
「ありませんでしたね。就職先企業の倒産などといった特殊な事例はありましたが、今までこんなことはなかった」
-内定取り消しを企業が出すメリットとデメリットは何なのでしょうか?
「メリットは経費削減。デメリットは失業増加と信頼性低下、企業イメージの悪化ですね。デメリットの方が大きいとは思うのですが」
-学生が気をつけなければならないことはありますか?
「新聞などを読んで、社会の動きを知ることは大事ですね。あまりにも多くの学生が新聞を読んでいないので心配しています」
-神戸大生にメッセージがあればお願いします。
「就職活動のベースは『自分研究』と『社会研究』。自分が何をしたいのか、どうありたいのかを自分でしっかり考えること。また、社会の動きとともに企業や役所を見ることが大切です」
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