試合後、まさかの逆転負けに選手たちの表情は硬かった。恒例のOBからの話を聞いたあと、その場に座り込んだ。言葉数は少ない。立山コーチは「選手を4Qまで頑張らせ過ぎた。スタミナ切れだった」と自身を責めた。
12点リードで迎えた第4Q。それまで外からのシュート一辺倒だった甲南大に再三ゴール下を襲われた。司令塔のG堀江(理・4年)からのパスも連続でカットされ、失点に結びつくなど攻撃の歯車も噛み合わない。
残り2分には逆転され、1点をリードされた。さらに、その直後にPF中西(工・3年)が2本目のフリースローを外したときにC蔵田(経済・4年)が強引にリバウンド捕球を狙ったが、通常のファウルと最も重いテクニカルファウルに。甲南大に4本のフリースローと攻撃権まで与えて逃げ切られた。
蔵田は残り1分でベンチに下がると両手でパイプイスを叩いて悔しがった。鎮痛な表情で試合を眺めていた。
「油断したわけではないが、リードしてオフェンスがまずかった。ボール運びも悪かった」と立山コーチ。逆転されるまでは終始リードしていただけに、選手たちの精神的ショックは大きかった。だが、下を向いてばかりはいられない。「関大はすごいバランスのいいチーム。食らいついて頑張らないと」と指揮官は気持ちを新たにした。
●関西学生男子バスケットボールリーグ第7戦(10月4日・京都市立体育館)
神戸大 84 28-22 88 甲南大
18-17
26-21
12-28
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