近畿学生野球秋季リーグ第4節1回戦、神戸大－奈産大が10月1日に南港中央野球場で行われた。神戸大は福井(経営・3年)と伊勢本(工・3年)の投手陣が4季連続で優勝している奈産大を2安打に封じるも、0－1で惜敗した。【10月2日　神戸大NEWS NET＝ＵＮＮ】?

　1点も奪うことができなかった。ドラフト候補と呼ばれている奈産大のエース蕭から6安打を放ち、安打数では神戸大が上回った。さらに、失策数は奈産大の方が多かった。それでも、4回に福井が唯一許した1失点がのしかかり、敗北。中村監督は「ここっていうときにやられた」とうなだれた。

　神戸大は蕭の速球におされ、犠打を8回試みて1回しか成功できなかった。少ないアウトカウントで得点圏に走者を送ることができず、苦しんだ。犠打失敗は作戦面に影響を与える。

　4回には一死から下濱(経済・4年)が三塁打を放ち、好機を作った。普段の神戸大野球ならばスクイズもあるが、「バントが失敗多かったから、スクイズさせられない」と中村監督。結局、後続の村田(発達・2年)、上田(経営・2年)がそのままバットを振り、三振と二塁ゴロに倒れて無得点に終わった。

　ただ、投手陣2人は大活躍。特に、伊勢本は4回を打者12人に対して無安打無失点で抑える完璧な投球を見せた。

　「投手陣はほぼパーフェクト。そんなに力負けしてるわけじゃない」と指揮官。明後日の2回戦に勝たなければ、優勝は厳しくなるが、「必ず阪南戦のように1勝1敗に持ち込む」と前を向いた。

●近畿学生野球秋季リーグ第4節1回戦(10月1日・南港中央野球場)
神戸大　000　000　000＝0
奈産大　000　100　00x＝1
【神戸大】●福井、伊勢本－河嶋
【奈産大】○蕭－吉田