朝夕はぐっと冷え込むようになり、秋も本番となってきた。秋といえば食欲の秋、スポーツの秋、と様々なことが楽しめる季節だが、私にとっては「読書の秋」だ。【11月14日 神戸大NEWS NET=UNN】
ずいぶん前から若者の活字離れが指摘されているが、まだ小説や新書を読んでいる若者はみかける。しかし、「詩集」となるとどうだろうか。本を割とよく読む友達に尋ねても、やはり東野圭吾作の小説などが人気で詩集を読むと言う人は少ない。また図書館へ行った時も、詩集を読む人を目にすることはあまりない。
私は今まで様々な詩に触れてきた。今読み込んでいるのは谷川俊太郎さんの詩。彼の詩は全てひらがなで書かれていることがあるのだが、その理由として彼は「ひらがなだとすぐには意味がわからず、何度か読み返すから」と話す。彼の詩である「世代」にも、「漢字は黙っている/ひらがなはだまっていない/ひらがなはしとやかに囁きかける」といったフレーズがある。ひらがなばかりの世界には、読「書」では出会えない新鮮さがある。
そこで、今秋はぜひ詩集をお勧めしたい。読書ならぬ読「詩」の秋、というのはいかがだろうか。
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