圧倒的な歌声響く アポロンが合同演奏会

神戸大混声合唱団アポロンを含めた3団体による「Joint Concert 讃歌」が7月12日、神戸文化ホール大ホールで開催された。アポロンのほか、親和女子中学・高校コーラス部・OG合唱団、混声合唱団はもーるKOBEが参加。合同ステージでは信長貴富氏作曲の「讃歌」が初演され、圧倒的な迫力で観客を魅了した。【7月14日 神戸大NEWS NET=UNN】

 開催直前、はしかの影響により経済学部が休講し、感染者(感染の疑い含む)がいる団体の活動が禁止された。一時は開催が危ぶまれたものの、部内に感染者がいなかったため活動は継続。経済学部生も特例措置により、はしかの予防接種等により感染する危険性のない学生は参加が認められた。公演では親和女子による美しい女声合唱、アポロン総勢100人による混声合唱、はもーるKOBEによるヴァイオリンを使った演奏と、各団のもつ個性をいかした演奏が披露された。

 アポロンは単独ステージで組曲「朝のパン」を演奏。3団体の中で最も人数の多いアポロンだが、迫力だけでなく全員で心を合わせた繊細な響きも見事に作り上げた。石垣りんの「1日」を描いた奥深い詩を歌い上げた部員に、盛大な拍手が送られた。

 合同ステージの「讃歌」は、現在合唱界で最も人気のある信長高富氏作曲による委嘱作品。イラク戦争開始の年に描かれた反戦を訴える詩集の中の1篇に、信長氏自身の思いをこめて作られた。「音の粒」をキーワードに、2台のピアノ、涼やかな声を持つジュニアコーラス、そして深い響きをもつ大人のコーラスを融合し平和を壮大に訴える。今回が初演だったが、掛け合いの難しい2台のピアノ、そして3つの合唱団をアポロン顧問の斉田好男教授(人間発達環境学研究科)が指揮。一糸乱れぬ重厚なハーモニーを披露した。その力強い歌声に魅了され、演奏後の観客の拍手は指揮者退場後も響き渡った。

 「とても勉強になり心に残る演奏会でした。もう讃歌が歌えなくなる、と思うと少し寂しいですが、12月には定期演奏会がまっています。前期の活動よりももっと濃い練習で12月を迎えたいですね」とアポロンの部員(発達・1年)話した。

 アポロンの定期演奏会は12月7日、神戸文化ホール大ホールで行われる。

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