第58回長浜ひょうたんボウルが4月29日、滋賀県長浜市の長浜ドームで行われた。今年のカードは神戸大-立命。序盤から積極的に攻める立命に対し、攻守にわたり精彩を欠いた神戸大は0-42で完敗。立命にひょうたんボウル16連覇を許した。【4月30日 神戸大NEWS NET=UNN】
フィールドにそびえ立つ大きな壁が神戸大の攻撃を幾度となく拒んだ。立命の守備陣の前にランもパスもことごとく封じられる。そして再三のパスミスに被インターセプトで攻撃の糸口すら見えてこない。第2Q中盤には立命のTB松森に79ヤード独走TDを決められるなど、前半が終わって0-25。
唯一のチャンスは第3Qの終わりにK阪本(法・3年)のエンドライン直前で止まるパントキックの後。敵陣残り1ヤードから立命の攻撃で迎えた第4Q、なんとか攻撃権を奪い点を取りたい神戸大だったが、立命の猛攻でじわじわと押し戻される。タッチダウンこそ許さなかったものの、ダメ押しのフィールドゴールを決められ万事休す。電光掲示板に並んだ「0」の文字が完敗を物語っていた。
主将のDE春山(法・4年)、WR大園(発達・3年)といった主力選手を故障で欠き、万全ではない状態の神戸大。今回も第4Q中盤にTE東内(工・3年)が負傷退場し、今後の戦いにも不安を残す。「去年は大園を封じられて負けることが多かった。今は(大園がいない状態で試合をする)いいチャンス」と試合後に荒谷DFコーチは話した。攻撃陣が点を取れずリズムがつかめない状況が守備にも影響する悪循環。「1対1で負けてもしっかり止めたい。ボールに集まることが大事」(荒谷コーチ)。3回取ることを目標としていたターンオーバーで2回、立命から攻撃権を奪ったがいずれも得点に結びつかず、もどかしさが残る展開となった。
敢闘選手に選ばれたRB小椋(海事・3年)は「完全に力負けしていた。(敢闘選手より)勝った上で最優秀選手に選ばれたい」と悔しさをにじませた。次は5月5日の横国大戦。格下とはいえ昨年苦戦した相手に確実に勝っておきたいところだ。
●第58回長浜ひょうたんボウル第4試合(4月29日・長浜ドーム)
神戸大 0 0 0 0=0
立命 16 9 14 3=42
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